言いにくいことを言うというのは、非常に難しい部分がある。間違った選択と集中をしたときに、その軌道修正をして、どうやって正しい方向に導いて行くか。なにがなんでも結果を出さないといけない。生きているとそういうことが連続する。
CheNaoto 2013-08-29 13:02:17

そういえば、すごい俗っぽくって当たり前の話だけれども、教え子さんが塾からいなくなって大学に入る時にかならずする話がある。それは、アンパンマンの話だ。どうして、アンパンマンの話をするのか。今日はその話を書いてみたいと思う。
CheNaoto 2013-08-29 13:04:33

アンパンマンというアニメをご存知だろうか? 私はいつだって大好きだった。アンパンマンがいて、パン屋のおじさんがいて、バタ子さんがいて、悪役のバイキンまんがいて、どきんちゃんがいる。たしかこんな話だ。ところどころうろ覚えだけど、おおよそこういう話でまちがいない。
CheNaoto 2013-08-29 13:05:40

それで、アンパンマンもバイキンまんも闘うんだけど、これからするのは、どうしてアンパンマンが正義で、バイキンまんが悪なのかという話だ。あまりにありふれた話だけれども、多分アンパンマンが勝って、バイキンまんが負けるからというのが一つの答えとしてある。勝てば官軍、負ければ賊軍。
CheNaoto 2013-08-29 13:08:13

浪人生というのも、つまりこの話に似ていると思う。浪人生は、浪人した結果として大学に合格することができればアンパンマンであり、正義であり、すばらしいことだ。逆に浪人しても大学に合格できなければ、バイキンまんであり、悪であり、どうしようもない。
CheNaoto 2013-08-29 13:09:15

毎年、浪人生を大学に送り出す。当たり前の話だけれども、もちろん合格する浪人生もいたら、不合格になる浪人生もいる。彼らはどんな思いを抱えながら大学に行くのだろう。家族はどんな思いでいるのだろう。そんなことをいつも気にかける。家族とのこれからが心配になる。
CheNaoto 2013-08-29 13:11:33

人間は誰だってかならず弱い部分がある。まちがった判断をする。人には言いにくいことがあるし、言いたくないことがある。仕事柄、多くの受験生を見て来て、まず言える事は、親や先生に言いにくいことを言える、言いたくないことを言える、弱い部分を言える、間違った判断を認めることができる。
CheNaoto 2013-08-29 13:13:13

これらを総称して、素直な子とでもいうべきなのだろうか、そういう子はかならず大成する。元々の能力がひどくても、難関大学に合格できる。これは経験則として、まず間違いなくいえることだと思った。どうしてだろうか?
CheNaoto 2013-08-29 13:13:55

現実というのは、時として、目を覆いたくなるほどにひどい。ひどすぎる。ある場所では大絶賛される、サービス・人格・製品がある場所では見向きもされない。自分の素質への理解と、闘う場所への理解、このどちらかがずれていると人間は簡単に暗黒面に落ちてしまう。
CheNaoto 2013-08-29 13:15:16

そういうときに、間違った場所に来てしまった、助けてほしいといえるかどうか。それとも、知らぬ存ぜぬを貫き通して、なんとなくぼんやりとした不安はあるのだけれど、なにも気付いていない様子ですっと通り抜けてしまうか。このどちらを選ぶかで、人生がだいたい決まる。
CheNaoto 2013-08-29 13:16:36

とても残念なことだけど、世の中には行っては行けない場所がたくさんある。善良な人々が信じていたいように、この世界のすべてがいい場所なわけがない。時として、間違った方法論による間違った努力は、なんの結果ももたらさないばかりか、害にすらなる。そういうことを受験勉強は教えてくれない。
CheNaoto 2013-08-29 13:18:03

間違った場所に来てしまったことに気付くのは、だいたい自体がひどく膠着してからだ。あと、もう一つ余計にいうならば、自分の直感を信じないで、他の人の言う事を聞いてしまった時だ。それは素直というのとは違う。たんなる妄信であり、責任転嫁だ。素直さには自分を貫く強さと衝動がある。
CheNaoto 2013-08-29 13:19:34

これはちょっとした自慢になるけれど、自分はいままで直感のまま赴いて失敗したことがほとんどない。お金がないときにああこれは儲かるなと思った事はだいたい儲かったし、成績が悪い時にああこれは成績が上がるなと思ったら、だいたい成績があがった。
CheNaoto 2013-08-29 13:21:41

自分がこの手の直感というか嗅覚に優れているというのが分かったのは、受験指導に関わり始めてからだ。それまでは、心に強く、今必要な物を求めれば、必ずそれが手に入るという無邪気な暴論を信じていたが、多くの人をみてそうではないことがよくわかった。それが大人になるということだった。
CheNaoto 2013-08-29 13:22:45

具体的なことを書くのは先にするけれど、たとえば受験生だったら、そっちにいったら絶対合格しないよという意味をするすると磁石にでもはめられたように通って行く人が多いことには驚かされた。たとえばそれは、たくさんの教材を使う事だったり、予備校の授業を受けすぎることだったり。
CheNaoto 2013-08-29 13:25:15

こういう、ある種の直感というか嗅覚がほとんどゼロの人というのは、どういう性質を持っているんだろうか? あるいは、自分が直感や嗅覚がないばかりに失敗したのはどういう時だったか? 私はときどき考える。
CheNaoto 2013-08-29 13:27:24

一ついえるとしたら、自分の素質・能力の強み・弱みに対する客観的で冷静な理解が抜け落ちている時だ。こういう人はおどろくほど多い。これはこまったことだとおもうのだけれど、本当の話だ。おっちょこちょいな人が医者を目指して利する。悪い話ではないが、辞めた方が本人のためだ。
CheNaoto 2013-08-29 13:28:32

あとは、外部にある資源の強み・弱みへの理解が欠けているケースも多い。より正確に言うならば、理解が欠けているというか、そもそも何も考えていないケースがあまりに多い。これはほんとうに不思議なんだけどすごく多い。
CheNaoto 2013-08-29 13:32:39

たとえば、三年間通って280万円かかる予備校があったとして、本当なら280円の吉野屋の牛丼を買う時は、1万倍は悩まないといけないはずだけど、ここまで悩む人はそういない。というか、人生を左右する選択でも、マックか吉野家かぐらいの感覚で決める人が本当に多い。
CheNaoto 2013-08-29 13:33:51

だから、学習塾でも住宅でも車の販売でも、とにかくおおよそ単価が高いビジネス全般に言える事だけど、とにかく情報を大量に流して、潜在的に顧客になりそうな人を増やして行き、その釣り堀の中から常時収穫ができるという体制を整えておく。
CheNaoto 2013-08-29 13:35:56

人がなんの迷いもためらいもなく、使う車なり住む家なり通う学習塾を決める時、それは順風満帆なときだ。順風満帆だからなにも考える必要がなく、とりあえず情報をたくさんもっている、たくさん接点があるブランドに決める。
CheNaoto 2013-08-29 13:38:28

一方で、私の塾のようなブランドを選択するときの教え子様というのは、本当に危機に迫られている。外部の環境も、適切な教材・指導法がないという意味でいえば危機的だし、内部の状況も、もうひどいものだ。どんな勉強法をやってみても、まったく成績が上がらないのだから。
CheNaoto 2013-08-29 13:42:15

ただ、無理なことというのは、だいたい、それをできなそうな人に、辛抱強く教えて、はじめて実現することだ。無理そうな事を実現するのは、あたりまえの話だけど無理そうな事をやった人だ。
CheNaoto 2013-08-29 13:54:48

当たり前のことだけど、普通に考えて無理な事が実現するのは、無理を無理じゃなくしようとした人がいたばかりでなく、それに協力しようとした人がいたからだ。これを忘れてはいけない。
CheNaoto 2013-08-29 13:58:21

挑戦者というのは、しばしば格好が悪いものだ。本当に格好が悪いものだ。自分も周りも内心無理だと思っているようなこと、自分の中では計画通りでうまくいくと思っていることでもまわりがそうは思ってくれない。それでも頼まなくては行けないし、無理をお願いしなくてはならない。
CheNaoto 2013-08-29 14:04:19
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一からすべてをやり直さなくてはならないことも多い。だいたい何か逆転するということは、選択と集中をするということだから、選択と集中をして失敗したら本当に悲惨だ。だけれども、それはある意味では仕方のない部分もある。
CheNaoto 2013-08-29 14:22:42

とはいえ、やはり恥ずかしい。うまくいくかもしれないとおもっていたのに、いきなり幼稚園児や小学生ぐらいのレベルまで叩き落とされることもある。ねこれに耐えられる人と耐えられない人がいる。
CheNaoto 2013-08-29 14:38:35

教え子様を見ていて、いつもおもったことは、格好付ける人は大成しないということだ。なんていうか、最後に笑うためには、どんなに格好わるくても踏ん張んなければならないときというのが必ずある。
CheNaoto 2013-08-29 15:12:06

そういうときに、「自分」を貫く為には、自分が目で見たものが、人が推測して立てた未来予測に勝てなければいけない。時に自分が目で見たものが、遥か年上の人の予測よりも精緻だと言い切れるぐらい「自分」というものがなければならない。ここが難しい。
CheNaoto 2013-08-29 15:12:45

漫画でもいいから、歴史や古典に触れておくことです。
CheNaoto 2013-08-29 15:14:07

そして、一旦自分の目で見たものが正しいと信じて、自分のやりたいことをやりたいようにやるということを、先生や親に納得してもらったら、ちゃんと結果・成果に執着して、約束したことを守ること。結局そういう行動によってしか、人は人から信用されない。
CheNaoto 2013-08-29 15:17:40

あとは、約束した成果・成績があったら、やり方・手段の事なんか考えず、とにかく目標としている成績が達成できるようにがむしゃらにやること。
CheNaoto 2013-08-29 15:18:25

恥ずかしいのは、できなかったことではなく、ごまかすこと。どんな結果でも、それを受け止めて前に進むしかない。
CheNaoto 2013-08-29 15:18:54

やってから考える。どんなにきつく、言いにくい事を言わなければならない状態のときでも、ちゃんと言うべき事はいって、結果を残す事。自分もがんばらないといけません