がんばんなきゃできないことはするな。
CheNaoto 2013-08-18 11:14:34
今日四発目は「"難関大学=難しい問題を出す"という先入観を無くせば、人生はこれほど豊かになる!」です。
CheNaoto 2013-08-18 11:23:06
難関大学とは、そもそもどんな大学でしょうか? 難しい問題を出す大学でしょうか? いくつかの例を挙げて考えてみましょう。
CheNaoto 2013-08-18 12:29:23
まず、防衛大ですが、問題そのものは決してむずかしくは有りません。予備校の先生なら、簡単すぎてため息が出るほどです。これは、絶対にミスをしない生徒を入学させるために必要なことです。実弾を扱う訳ですから、ちょっとしたミスが命取りですからね。
CheNaoto 2013-08-18 12:33:28
あと、医学部もそうです。医学部と聞くと、センターレベルの問題では東大生よりも高い点数を取らないといけないとか、ことその難しさが強調される事が多いですが、センターレベルの問題だけに特化して対策すれば、東大生以上の成果を上げることはさほどむずかしくありません。
CheNaoto 2013-08-18 12:34:18
医学部で、センターの配点が高かったり、センターレベルの問題を大量に出す大学があるのは、これもまた絶対ミスしない生徒を入学させるために必要なことです。命がかかってるわけですから、あ、ミスったみたいなことを言う生徒は必要ありません。
CheNaoto 2013-08-18 12:36:46
早稲田や慶應は、たしかに難しくて長い長文が出る訳ですが、べつに構文を100%正しく理解していなくても、きれいな日本語訳が作れなくても、マーク式で合格できてしまう学部もあります。これはざっと長文を読んで、正しい判断をする商社マンになるために必要な能力。
CheNaoto 2013-08-18 12:37:56
逆に、京都大学なんかはきれいな日本語訳や、英文がつくれるかどうかが問われます。これは、研究者に必要な能力。東大は、あらゆる問題を短時間で処理することが求められますが、これは官僚に必要な情報処理能力でしょう。さまざまな人と折衝するために必要な能力です。
CheNaoto 2013-08-18 12:38:52
ここまでざっと書き出して、ご理解いただけたかとは思いますが、難関大学とは、ずばり取りたい学生像を明確にしている大学のことです。だから誤解を恐れずにいえば、難関大学の二次試験対策はセンター対策よりも、無名大学の入試対策よりも遥かに楽であることが多いのです。
CheNaoto 2013-08-18 12:39:48
人生、往々にして、なりたい自分と、自分に向いている将来というのは違うものです。たとえばおっちょこちょいな人が、自衛官や医者になろうというのはやめたほうがいいでしょう。
CheNaoto 2013-08-18 12:41:14
大学入試というのは、そういう意味でなりたい自分と自分に向いている将来は違うのだということを教えてくれる儀式です。これが分からないままに、収入がいいからとか、社会的な地位が高いからという理由で適切でない学部・大学を選んで卒業し、適切でない職業を選ぶと生き地獄です。
CheNaoto 2013-08-18 12:42:25
べつにおっちょこちょいだから生きている価値がないというわけではなく、たとえばミスが多い人は、大学なら慶應を目指せば良い。合格者平均点が低いので、メスが目立ちません。あと、職業適性としては、こういう人は政治家とか経営者に向いています。リーダーに向いています。
CheNaoto 2013-08-18 12:43:23
よく誤解されることですが、リーダーというのはミスをしない人ではありません。ミスを許してもらえる人です。それだけの愛嬌がないといけない。ミスをしない・ミスを許さないリーダーは得てして恐怖政治的になり、メンバーを苦しめます。このあたりも日本ではしっかり理解されていないと思います。
CheNaoto 2013-08-18 12:44:10
全体としての方向性は間違えない。ミスがあっても、あきらめずに巻き返せる。それだけの愛嬌がある。そういう人材を取るための入試があっと、逆にミスが許されない職場に適切な人材を取るための入試があります。AO(アホでもオッケー)入試なんかなくても、一般の入試だけで取りたい人材は取れます。
CheNaoto 2013-08-18 12:45:36
数学の問題なんかみると、それがよくわかるでしょう。人間の能力には、キレと粘りがあると思っていて、キレは天才的な思いつきや応用力を生み、逆に粘りは正確な情報処理能力や基礎的な力を生みます。
CheNaoto 2013-08-18 12:49:09
学習塾をやっていてつくづく思うことですが、キレと粘り、応用力と基礎力、もっと言い方を変えれば、イノベーション力とオペレーション力は得てして反比例します。世の中うまくいかないのは、このあたりが理由です。
CheNaoto 2013-08-18 12:50:08
たとえば、粘りがある人は、正確な処理をしてセンター試験ではいい点数をマークしますが、キレがないので、見た事が無い問題は解けません。だから二次試験で失敗します。そういうこともあり、京都大学や東京工業大学はほとんどセンター試験の点数を見ません。
CheNaoto 2013-08-18 12:51:08
これは起業家にも同じ事が言えるのですが、今まで世界になかったすごいサービスをつくるような起業家は、そのサービス自体はすごいのですが、礼儀がわからなかったり、日々の集客努力が出来なかったりして、得てして後発の会社に負けます。
CheNaoto 2013-08-18 12:51:59
後発の会社に負けないで、天才発明家みたいな奴の会社が生き残るためには、オペレーション力がある側近が必要ですが、えてして天才というのは人格が奇天烈で付き合いにくいので、もう頼る物はオペレーション力がある側近の我慢強さしかありません。
CheNaoto 2013-08-18 12:52:51
だから、スタートアップのベンチャーをつくるときに非常に大切なことの一つですが、側近に高学歴なプライドの高い、我慢強くない奴を置いてはいけません。まぁ優秀に確実にオペレーションをこなす事ができ、我慢強さがある人間を採用するべきです。これはかつてのダイエーや西武がそうでした。
CheNaoto 2013-08-18 12:54:09
まず考えないといけないのは、自分がどういう人間になりたいのか、ということではなく、自分がどういう人間に向いているのかということです。その上で、キレがあるか、粘りがあるかを判断して、受ける大学を決める必要があります。
CheNaoto 2013-08-18 12:55:03
自分がどういう人間になりたいのかを基準に行きたい大学を選んではなりません。自分の希望的観測が入った将来設計をすると、社会不適合を起こしかならず不幸になるからです。自分のそもそもの性格からして、どういう人間に向いているのか。それを考えるべきです。
CheNaoto 2013-08-18 12:56:07
そもそも、好きか嫌いかというのは、もうほとんど知識量の問題です。たとえば、私が商社マンに向いている性格だとして、レアメタルのことを一週間勉強したら、ものすごくレアメタルのことが好きになるでしょう。今はレアメタルの事なんてなにもしりませんが、人間の好き嫌いなんてそんなものです。
CheNaoto 2013-08-18 12:57:00
これは商売でも一緒で、やりたい商売、すきな商売ではなくて、自分の能力・適性で儲かる商売を選ぶべきです。そうすれば、そこそこは成功します。儲かる商売をやりつづけていくうちに、それが好きになってくるからです。お見合い結婚がうまくいくのもそのあたりにあります。
CheNaoto 2013-08-18 12:57:48
好きな事でうまくいかなかったら最悪だと私は思います。好きな事が嫌いになります。だから、自分の適性に合う学部・大学・入試を選んで、そこで一つなにか極めて、知識量を多くして、それを好きになれば良いのです。その方が人生はよほど幸せになります。
CheNaoto 2013-08-18 12:59:01
Content from Twitter
世界最難関大学のカリキュラム設計思想もこうしたものです。日本だと東大や慶應の一部なんかがそうですが、入学してから適性にあわせて専攻を選べます。ただ、日本においては、難関大学の定義は取りたい学生を定義している大学なわけですから、やはり高校生が自分の適性を考える必要があります。
CheNaoto 2013-08-18 13:00:40
適性は自分にはわかりません。神様ならわかるんですと言いたいところですが、そんな奴はいません。結局は、周りの人に自分の性格についての評価を聞いてみて、それに合わせて受ける大学とか、目指す職種を決めた方がいいと私は思っています。
コメント