今日の一発目は「灘高卒和田秀樹の勉強法は、凄すぎて役に立たないの典型」和田秀樹という人を知っている人も、知らない人も、信じて痛い目にあった人も、勉強のやり方で迷っている方には役立つと思うので、読み進めていただければ幸いです!
CheNaoto 2013-08-18 07:40:41
まず、和田秀樹という人について。和田秀樹さんというのは、高校時代はおちこぼれだったそうですが、独自の勉強法で東大理III(医学部)に現役で合格。「受験は要領」という受験勉強の本がベストセラーになった方です。
CheNaoto 2013-08-18 07:43:13
この「受験は要領」という本ですが、実は私も高校一年生のときに買って、はまったしまいました。今になって思うと、これが人生最大の失敗だったと思います。この本の通りに勉強したのですが、ぜんぜん成績が上がらなかった。
CheNaoto 2013-08-18 07:44:04
そこで、東北大医学部の先輩に勉強のやり方を教えていただいて、これがしっくりはまって、高校はほとんど通わなかったのですが、そこそこの大学に現役で合格することができました。
CheNaoto 2013-08-18 07:45:08
そこで今日は、「受験は要領」に書いてある和田秀樹の勉強法のどこが問題で、どういうふうにすれば本当に成績が一気に上がるような勉強ができるのかということについて書いていこうと思います。
CheNaoto 2013-08-18 07:45:35
まず、「受験は要領」に書いてあるすべての勉強法についていえることですが、和田秀樹が灘高卒で、もともとの地頭が相当にいいので、勉強法もまた凄すぎて役に立たないということです。和田秀樹氏はほとんど基礎を固めるような勉強とかを無視してるかあるいは軽視している。
CheNaoto 2013-08-18 07:46:53
たとえば、数学の勉強法であれば、解法暗記というのが有名です。解法を丸写しして覚えればいいというものですが、そんなことが出来る人は多くありません。仮にそれができたとしても計算でミスをするのが落ちこぼれというものです。
CheNaoto 2013-08-18 07:47:34
まずは、教科書の計算問題を教科書ガイド片手に徹底的に十回も二十回も反復して、反射的にできるようにして、そのあとチャート式の解法を音読して、白紙上に何も見ずに再現できるようになり、最後に入試問題を仕上げるのが落ちこぼれでもできるやり方です。
CheNaoto 2013-08-18 07:48:52
あと、チャート式は、数学の解法パターンである、類似・同一なものを探す、対称性を探す、というのを単元ごとにパターン化して教えているだけですから、数学的な考え方せいぜい10個ぐらいが殴られても忘れないぐらい身に付いていればチャート式をやる必要はありません。そのまま入試対策でいい。
CheNaoto 2013-08-18 07:53:49
あと、数学の勉強法で、塗り絵式勉強法というのもありました。これは野口悠紀夫さんの「超・勉強法」にもありましたが、かんたんなのより、むずかしいのを先にやり、どんどん塗り絵みたいにしていけば、いつのまにか基礎もできるようになるということです。
CheNaoto 2013-08-18 07:54:56
これもありえない。基礎の処理を飽きるまでやって、それこそ反射的にできるようにしないで、どうやってこんな勉強法をするのか。理解できません。
CheNaoto 2013-08-18 07:55:29
あと、英語の勉強法では、単語を覚えるには長文をひたすら読めばいいというのもありましたが、これもどうかなと思う部分があります。
CheNaoto 2013-08-18 07:56:40
そもそも、本当に出来ない子というのは、基本的な単語がわからない。だから、こういうやり方をすると、ぜんぜん読めないことに失望して、余計に英語が嫌いになるのではないかという気がします。人間はできないことは嫌いになりますから。
CheNaoto 2013-08-18 07:57:23
だから、本当に落ちこぼれている子のための勉強法ということでまず考えないといけないのは、語源を用いた勉強法です。
CheNaoto 2013-08-18 07:58:18
私の会社にも英語の勉強をぜんぜんしたことがないスタッフがいて、さてどうやって英語の技術系の本を読んでいるのだろうと思って聞いてみたら、外来語から類推して読んでいるということでした。
CheNaoto 2013-08-18 07:59:02
なるほどこれは一つの勉強法です。接頭辞・接尾辞、語幹などが一緒の英単語をそれぞれ集めて、身近な外来語とあわせて習得するのです。これはいいと思いました。カタカナ語源屋というサイトがこの手の学習では一番使えます。
CheNaoto 2013-08-18 08:00:00
そのあとは、やはり和田秀樹氏のように、英文を読み進めることになるわけですが、今までのReading中心の試験とちがい、これからは、話すのも聞くのも書くのも重要になるわけですから、英文を読んでぼんやり覚えている英単語だけでは対応できなくなるでしょう。
CheNaoto 2013-08-18 08:02:15
記憶には二つの種類があって、一つはぼんやりと覚えている程度の記憶、一方では殴られても忘れないぐらい定着している記憶があります。別の言い方をすれば、短期記憶と長期記憶があります。
CheNaoto 2013-08-18 08:02:55
たとえば、定期テストでは成績がいいのに、模試では成績がわるいとか、内申点は良かったのに、本番のテストは弱いというのは、短期記憶には強いけれど、長期記憶はからきしダメな典型です。
CheNaoto 2013-08-18 08:03:42
ただ、人生八十年、長期記憶だけを頼りにいきて行くわけですから、やはり長期記憶に効く勉強をする必要があります。入試で逆転不合格をやらないためにも、できれば逆転合格をするためにも、長期記憶に効く勉強をすることが大切です。
CheNaoto 2013-08-18 08:04:39
では、長期記憶に効く勉強法とは何かというと、それは暗唱です。読むだけではなく、読んで、音読して、それを何も見ずに話したり書いたりできるわけですから、これはすさまじい勉強法です。一日三回、週五回、三週間の音読でだいたい暗唱は可能になります。試してみて下さい。
CheNaoto 2013-08-18 08:05:50
あと、こういう勉強法の本を書いている和田秀樹みたいな人で、娘や息子にはぜんぜん違う勉強法をやらせているという人がいるそうですが、こういう人は信用できません。脳を活性化するなんたら教授なども、子供が第一志望の高校に落ちたらしいですが、これでは説得力がありません。
CheNaoto 2013-08-18 08:07:00
その点、私は高校三年間のうち最初の三ヶ月ぐらいしかいかず、そこそこの大学に現役で合格しましたし、弟も進学校ではない高校から、慶應理工学部と東北大に合格しました。教え子も、9年間ひきこもりだったのを慶應に、活用表がわからないのを早稲田の法学部に入れました。
CheNaoto 2013-08-18 08:08:11
そういう意味ではそこそこ信頼の置ける勉強法なのではないかと思います。
CheNaoto 2013-08-18 08:08:39
あと、和田秀樹の本やブログというのは、どうも書いている内容が年代によって違うようです。ただ、もちろんどんどん内容を改善させていくのは大事だと思うのですが、まったく正反対のことを言い始めるというのは信用性がなくなるような気がするし、あと最近の和田秀樹勉強法もあまり役に立ちません。
CheNaoto 2013-08-18 08:12:34
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たとえば、最近の本だと、数学は問題を見て、3分考えて、いろいろためしてみて、わからなかったら答えを丸写しというやり方がありました。この勉強法はいくつかの点で、救いがたく間違っています。
CheNaoto 2013-08-18 08:13:22
数学の問題をみて、3分考える間に、おちこぼれの子というのは、もっている考えるための道具が少ないですから、ぼんやり鼻水流してるだけという結果になります。これはもう人糞製造機です。
CheNaoto 2013-08-18 08:14:08
いろいろ試す事にはもっと問題があって、おちこぼれというのは間違った解法をなぜかしらないけど覚えているのでなかなか勉強がうまくならないのです。間違った解法を思いつくぐらいであれば、なにも勉強しないほうが100倍マシです。
CheNaoto 2013-08-18 08:14:44
わからなかったら答え丸写しというのも最悪。結局のところテストではぜんぜん成績が伸びないからです。大事なのは、基礎計算を飽きるほどやる事、基礎例題を暗唱できるほどにして、正確に再現できるようにすること、あとは入試問題を解きまくって、なにが出て来ても動じないようにすることです。
CheNaoto 2013-08-18 08:15:40
あと、和田秀樹は参考書の選定の仕方もおかしい。和田秀樹が言う通り買っていたことがあるのですが、たとえば計算の基礎習熟用のドリルであるカルキュールはA問題の質と量なら教科書のほうがいいし、B問題はチャート式と同じぐらい難しく、かつ解説が少ないです。問題外です。
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