今日の一弾目は「自称流行りそうなサービスが意外と流行らないこれだけの理由 」弊社でやっている24時間365日勉強の質問にすぐ対応するサービスもふくめ、いろんなサービスが「流行りそう!」ということで、出資を受けたりするんですが、意外と流行らない。その原因を思いつくがままに。
返信 RT お気に入り CheNaoto 2013-08-15 05:20:39
ざっと考えて、・ニーズない ・スタートアップ村の迷信に騙されている ・狙ってる範囲が最初から大きすぎる ・大企業&大資本に負けるような戦略を組む ・大企業との提携をアテにする ・メディア露出をアテにする ・計画と実行ができない ・心の底では有名になりたくない
CheNaoto 2013-08-15 05:27:17
あとはなんだろう……。・課金を後回しにする ・性善説で運営する ・組織が空中分解する ・変えられないことを変えようとする ・経営を方程式と確率論に落とし込めないまま終わる ・値下げしたほどに客がこない ・値上げできないようにする ・安かろう悪かろう
CheNaoto 2013-08-15 05:34:15
・情報不足 ・傲慢 ・過信 ・自動販売機状態になっている ・成功したと思う ・おとなしく生活をしたくなる ・女遊びにハマる ・ギャンブルにハマる ……とこんなところだろうか。
CheNaoto 2013-08-15 05:46:18
思ったよりニーズがなかったというそもそもの話から。
CheNaoto 2013-08-15 05:52:34
スタートアップの商品をつかっていて、うーん確かにあったら便利なんだろうけれども、なければないでどうにかするし、あったことすら数秒後には忘れてしまうなというサービスは多い。うちのサービスもそうなのかもしれない。
CheNaoto 2013-08-15 05:53:12
そもそも、ニーズっていうのはどういうふうに生まれるんだろう。たとえばライブチャットをしてて、かわいい子がいて、ああ、この子に話しかけたいなと思うあの感じ。勉強してて、わからない部分があって、先に進めないときに人にききたい感じ。
CheNaoto 2013-08-15 05:54:12
あれぐらいの切実な需要を喚起するサービスをつくりたいと私は常々思っています。
CheNaoto 2013-08-15 05:54:17
欲求っていうのは、たとえば食いたい、寝たい、子孫いっぱいほしい、安全でいたい、健康でいたい、集団に属したい、仲間が欲しい、人から認められたい、尊敬したい、自分自信の生きている意味を見つけたいというまぁこのへんだろう。
CheNaoto 2013-08-15 06:13:11
なかなか大変だなと思う業種がふたつあって、一つは人々の心が移ろいやすい需要を扱う業種。たとえば和民にいくか魚民に行くかは人生を変える選択ではないし、ユニクロにいくかH&Mに行くかは人生を変える選択ではない。こういう業種は価格競争になり、利幅が小さくなるから大変だと思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:14:50
逆に学習塾とか自己啓発セミナーとかホストクラブとかキャバクラとか、あとマイナーなアパレルのブランドとかは、少なくともお客様にとっては、それで人生が決まるような業種なので、価格で勝負するわけでもなく、利幅も大きいままで、大規模化は難しいけどそれなりに幸せだと思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:16:02
そもそも、企業の大きさと創業者の利潤は一致しない。大きな企業になると、いろいろと公器としての役割を求められて、創業者の利益は制限される部分がある。やりたい放題できない。一方小さな会社というのは、わりと好き放題できる。だから創業者個人の幸せを考えたら、大きな会社は考えものだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:17:25
会社が大きくなるのが幸せと言う人は大きくすればいいし、私もそういう人間だけど、自分がお金持ちになりたい幸せになりたいと思って商売をするなら、商いの規模はほどほどに小さく、そして価格競争に振り回されない切実な需要を扱うマーケットで勝負をしたほうがいい。どうでも良い話。
CheNaoto 2013-08-15 06:18:19
あとは、そもそも需要がないマーケットで闘うこと。ぞっとするようだけれども、こういうことはままある。創業者と投資家だけはそこに需要があると思い込むのだけど、人々の生活の自然な流れの中に、その商品を使うという行動が入っていない場合だ。
CheNaoto 2013-08-15 06:19:41
私がやっている24時間365日勉強の質問に対応するサービスは、慶應と東北大に合格した弟が先生に同じようなことを頼んでいたのと、OKwaveとか知恵袋で勉強の質問を即答希望でする人が多いところから作った。でも、こういう推察を前提に作っても、サービスはほとんど失敗する。
CheNaoto 2013-08-15 06:20:49
まして、そういう推察なしにサービスを作ったらどうなることかと思うとすこしぞっとする。でも、これが意外と多いんだ。損益分岐点の計算をしない人、ニーズがあるのかどうか確認しないで一気に投資する人、サービスができたらお客さんが集まると思う人。すごく多い。私もそうだった。
CheNaoto 2013-08-15 06:22:40
あと、私はもともとスカイプで家庭教師を個人でしていて、大学三年生の春に一気に640件の資料請求と70件の受講希望が来て、多すぎて個人では対応できず、半ば仕方なくもっと家庭教師サービスの運用をシステマティックに、かつリーズナブルにしようと思って今のサービスをつくった。
CheNaoto 2013-08-15 06:24:13
そういう経緯もあって、私はスタッフからも周りの人からも、ITベンチャーっぽくない人ですねとよく言われる。私もそう思う。どちらかというと、私は屋台のオヤジとか、八百屋の店主に近い人種だと思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:25:33
スカイプで家庭教師をし、拡大する過程で友達と新宿にオフィスを借りたりしたけれど、その過程というのはなんというか頭の先からしっぽの先まで、ことごとく商売人的なものだった。
CheNaoto 2013-08-15 06:26:15
商売人というのは、愛嬌があって、どこか人に愛されるところがあって、そういうところがないとできない業種だ。一種詐欺師のように、魅力的で、人の心を揺さぶるところがないと商売人にはなれない。だから商売人は洋の東西を問わずモテるのだと思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:27:02
一方で、もっとこの産業、個別指導・家庭教師産業をシステマティックにリーズナブルにしようと思って、いわゆるITベンチャー(主にスタートアップベンチャー)の世界に足を踏み入れてびっくりしたことがある。この業界はなんというか、偉そうで軽薄な人が多いなということだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:28:03
レガシーなベンチャーの人というのは、実はものすごく腰も低く、親切な方が多い。それはそれは楽しく仕事ができた。ただ、私がどうにも受け付けなかったのはスタートアップベンチャーの周りにいるアレである。
CheNaoto 2013-08-15 06:29:03
投資家はいい人・親切な人が多かった。自分のお金少々とこの先の人生すべてを掛けて仕事をしているからだろう。ただ、スタートアップを取り上げるメディアを作ってますという人が私は苦手だった。どうしてこんなに偉そうで中身がないんだろうと思ったからだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:29:55
だって別に彼らは自分でマーケットを作った事なんて多分一度もない。私は大学一年生のときから、スカイプで一時間話すだけで三千円取る詐欺師だと陰口を叩かれながら、インターネット家庭教師というほぼ無かった市場を作って来た。これからそれをどうにか1000億規模にまではしたい。
CheNaoto 2013-08-15 06:30:54
詐欺師だといわれてきた。お客様に学生証をみせろと言われた事も何度もある。だから私は自分でいうのもなんだけど、それなりに腰は低くなったんじゃないかと思う。少なくとも自分の仕事まわりのこと、お客様が困っている事については感動できるような答えを提供しようと思って仕事をしてきた。
CheNaoto 2013-08-15 06:31:44
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そうでなければ食い扶持が稼げないからだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:31:55
それに比べて、スタートアップのメディアを作っているという人たちは、なんというかなじめない人種だと正直思った。投資家などリスクを取って仕事をしている人たちを、ネット上の誰でも見れる空間で公然とバカにするのは許せないものだと思った。
CheNaoto 2013-08-15 06:32:58
批評というのは、相手方と同じかそれ以上のリスクを追い、良い仕事をしているからこそ成り立つものだと私は思う。なにもしていない人が、なにかしている人の足を引っ張るということが、この国のベンチャー界隈をどれほど貧困にしてきたことか。
CheNaoto 2013-08-15 06:33:36
マーケティングばかりしないでいいプロダクトをつくりましょうという人がいた。クックパッドもそうしてきたと。いわんとしていることは分かるのだけど、成功したベンチャーが「いやー僕たちマーケティングばっかしてて、プロダクトクソでした」とインタビューで答えるだろうか?
CheNaoto 2013-08-15 06:34:46
この話を真に受けて、自分たちが大好きなプロダクト改善ばかりやって、マーケティングをろくにしないベンチャーが増えた。早晩潰れたし、その後つなぎの資金を調達することもままならなかったベンチャー起業家を私は一杯知っている。
CheNaoto 2013-08-15 06:35:26
そもそも、どうしてお客様がいないのに、プロダクトの改善ができるのだろうか。本当に不思議だ。サービスの改善は、多くのお客様を待たせているというプレッシャーと、ユーザーの声からしか生まれないと思う。それもイノベーターだけではだめで、なるべく普通の人に使ってもらう必要がある。
CheNaoto 2013-08-15 06:36:24
この話一つとっても、この言説が眉唾だということがよくわかるし、実際いま大きくなったベンチャーの中には、創業期は相当手荒な手段でマーケティングをしていた会社が多い。ここには書かないけれども、私でさえ知っているそういうことを、知らないのか無視するのはどうしてだろうか?
CheNaoto 2013-08-15 06:37:31
スタートアップ村でえらそうにしているメディアの話に騙されてはいけない。投資家というのは身銭か自分の将来の人生を掛けて仕事をしているので、ものすごくありがたい存在だと思うけど、スタートアップのメディアでえらそうにしている人たちは多分私のtogetterよりPVが少ない。
CheNaoto 2013-08-15 06:39:36
あと、これも全く同じ文脈で話せるのだけど、なんかスタートアップ村で盛り上がってる何かに乗って仕事をするのは多分辞めたほうがいい。たとえば大企業×スタートアップとか、特定の業種とかがなんかイベントとかで一気にクローズアップされることがある。
CheNaoto 2013-08-15 06:40:56
ただ、商売は、需要と供給なので、それをやり始める人が多くなったのに、実は対して需要がありませんでしたというのが一番まずい。みんながそれに興味を持ち出して、イベントなんかやり始めた時は潮時だと思う。イベントというのは、やはり主催者に限るなと本当に思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:41:45
大企業との提携をアテにしはじめるのも問題だ。スタートアップは人生のすべてをかけているけれども、大企業はその体力のほんの一部しかスタートアップには使わない。寄る辺無く起業する人間にとって、大企業の名前は魅力的だけど、だったらおとなしく就職すればいい。
CheNaoto 2013-08-15 06:42:48
大企業と仕事していると、これは自分の心持ちの問題なのかもしれないけれども、一番大切なのは成績も環境も悪くても大学に行きたい教え子様なのだという原点を忘れかけてしまうことがある。
CheNaoto 2013-08-15 06:44:35
少なくともこの思いが消え流されそうなぐらいに自分の思いが生煮えで、大企業の毒気にやられそうなときは、提携というのは多分考えない方が良い。私がこういうことを言うとあるいは問題になるかもしれないけれど、あえて書いておく。
CheNaoto 2013-08-15 06:44:38
あと、そもそも問題として大企業と提携しないと実現しないようなモデルは辞めた方が良いと思う。同じ文脈で話をすると、大企業が参入したら負けるような戦略を立てて、勝負に挑むべきではない。
CheNaoto 2013-08-15 06:45:39
大企業が参入したら負けるような戦略がどんな戦略かというと、それは数字の伸び方が等差数列的な戦略である。労働投入量がそのまま結果になるような戦略である。これはやめたほうがいい。リスティング広告とかSEOなんかはその一つである。
CheNaoto 2013-08-15 06:46:40
逆に大企業が参入しても負けない戦略は、数字の伸び方が等比数列的な戦略である。労働投入量の百倍の結果を出せるような戦略である。たとえば、SNSを活用したマーケティングなんかはそれで、ロッテのようなやたらマーケティングが強い大企業かIT系を除けば、これが出来る大企業はほとんどない。
CheNaoto 2013-08-15 06:47:39
だから勝てる。Trippieceさんやソーシャルリクルーティングさんも、大企業がやたら多い旅行業界や就活業界で気を吐いているのは、等比数列的な戦略をとっているからだ。大企業ではあと一〜二年は真似できないと思うので、等比数列的な戦略には現状価値がある。
CheNaoto 2013-08-15 06:48:49
私たちも、これである程度行けると踏んでからサービスの開発を始めた。書いてしまって問題ないのかと言われるけど問題ない。SNSで一気にバズを広めるようなやり方というのは、極めて属人的な部分が大きく、真似しようと思っても真似できない部分が多いからだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:49:35
あとで、すこし書くけれど、いかにエンドユーザーに接し、その切実なニーズを把握しているかどうかが、SNSでバズるかどうかを、百倍、千倍、一万倍のスケールで左右する。だからこれからは一万人の営業マンより、そういうのを知っている一人のカリスマの時代だと思う。
CheNaoto 2013-08-15 06:50:43
カリスマの話で思い出したけれど、カリスマそのものの歴史と、彼の言動はユーザーの切実な需要と一致していなければならない。だからたとえば、受験生の大半を占める落ちこぼれは、エリート街道まっしぐらの通信添削大手の社員の進路講演会より、落ちこぼれ出身予備校講師の言葉が好きだったりする。
CheNaoto 2013-08-15 06:52:00
マザーハウスなんかまさにそうなんじゃないか。SNSの出現によって、これから商いの拡大の仕方というのは相当変わって来ると思う。フリーエージェント社会なんてことがいわれていて、でも多くの人がその恩恵に預かれる訳ではないと思うけど、本当に一部の人は一気にヒーローになる時代が来る。
CheNaoto 2013-08-15 06:53:02
そして、ヒーローが大企業を作るようになる。全体主義の始まりである。これからの社会がどういうふうになるんだろう。
CheNaoto 2013-08-15 06:54:12
みんな無邪気に、情報技術の発展が、自由・民主主義・資本主義をより良くして行くと思っているけれど、私は行き着く先は全体主義であり、独占大資本が出来た資本主義であり、あまりに多くの情報が目くらましになり自由がない世界なのではないかという気がする。それが嫌だから教育産業をしている。
CheNaoto 2013-08-15 06:54:45
エンドユーザーが見えないという話。さっきちらっと書いたけどこれは本当にある。私で1000人以上の生徒とメール相談をしていたけれど、ここまでエンドユーザーをPC越しに見て来た人はそうそういないと思う。そうでもしないとカンが鈍るのだ。
CheNaoto 2013-08-15 06:56:32
エンドユーザーを見ていないで、数字ばかり見て仕事をすると、必ず間違った意思決定をする。なぜなら、投入アクションと、集客数・客単価の相関をミスリードするからだ。これを割けるためには、エンドユーザーとの交流をシャワーのようにやることと、統計を勉強する必要がある。
CheNaoto 2013-08-15 06:57:34
SNSを使ったキャンペーンや、業界内での営業の仕方について、いくつかキーがある。あとでも話すけど、そのうちの一つはエンドユーザーとの交流をシャワーのようにやること、そして彼らが直接口には出さないんだけど切実なニーズを掴み、彼らが想像すらできなかったものをつくること。
CheNaoto 2013-08-15 06:58:47
あと、統計については本当に、特に大企業だと難しい部分も一杯あると思うのだけど、私の先輩がつくったサービスで本当にいいサービスがある。http://t.co/J4a3PN7aAX これはアクションそれぞれの投入量と結果をいれれば相関を分析してくれるので本当に良い。
CheNaoto 2013-08-15 07:00:15
僥倖をアテにする篇で思い出したけど、メディア露出をアテにするのも、これ私もやったことあるけど問題だと思う。
CheNaoto 2013-08-15 07:02:42
そもそもメディアが何度も取り上げてくれるわけではないし、取り上げてくれないことも多いし、効果もさほどない。その理由はあとで示すけれども、メディアの使い方はもっと戦略的になった方が良い。
CheNaoto 2013-08-15 07:02:45
メディア露出が効果的なのは、信用度が物を言うBtoBの取引の場合だと思う。ここではすごい威力を発揮する。何をやるより、誰がやるかなんだなと本気で思う。一方で、うちみたいな受験生相手にする仕事の場合、そんなことより、どんな先生なの?というところが重要だ。だからやり方も変わる。
CheNaoto 2013-08-15 07:03:56
多分、個人向けの商売の場合、日経新聞に載る事よりも、勝間和代的な出方ができるかどうかの方が大切だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:05:20
その為に私は、togetterで1日1万PVを安定的に確保し、100日ぐらいそれを続けたら、出版系の知り合いに頼んで、100万人が泣いた学生起業家のビジネス論(笑)みたいな本を出そうと思う。
CheNaoto 2013-08-15 07:05:58
ただ、まぁ、やっぱり思うのは個人向けの商売って大変だ。法人向けの商売は気合いと根性でどうにかなる事も多いけれど、個人向けの商売というのはバズるかバズらないかが全てで気合いと根性はさほど関係ない。どんな人生を歩んで来て、その人が面白い人がどうかという素質的な部分の方が大きい。
CheNaoto 2013-08-15 07:06:45
だから、最初は自分と同じ業界の人に目立たず使ってもらって、反応がよければ、よし来た勝負ドキという感じで、等差数列的ではない、等比数列的な宣伝をバッとやってしまったほうがいい。
CheNaoto 2013-08-15 07:07:57
あと、さっきの大企業の話でも少し触れたけれども、やはり商売は確率と法的式に落とし込めないと長期的には失敗する気がする。この説明はちょっと長くなるけどしようと思う。
CheNaoto 2013-08-15 07:08:31
方程式ね。たとえば運良く大企業と提携できたとする。まぁ、がんばって営業すればできます。それぐらいは。でも、たとえば30社ぐらいある教育関係の大企業の中で1社と提携できたとして、相手方ががんばって営業してくださるかどうかはほとんど運だ。あまり期待できない。
CheNaoto 2013-08-15 07:09:33
あと、仮にがんばっていただけても一社に偏ってると、子会社化の圧力がすごくなり、結局自分が事業に関われなくなり自分の人生的には終わるかもしれない。なので、小さくてもいいので数万件に営業して、数百社(or個人的な付き合いで数百人)と付き合えた方がいい気がする。
CheNaoto 2013-08-15 07:10:35
こういう会社は強い。生き残ってる教育×ITの会社、たとえば教材ならすららさん、映像授業なら東進さんは、こういう付き合い方をしている。このやり方のいいところは、商いの将来が確率と方程式に落とし込めるところだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:11:44
たとえば、いくら営業したら、いくら加盟校ができて、いくら売り上げがあがるというのが、すべて確率でもって分かり、これらを方程式に落とし込める。だから将来の見通しに対しての安定度が違う。これが例えば大企業におんぶにだっこのスタートアップなら、提携が切られたら0だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:12:42
ゼロになにをかけてもゼロ。だから目の前にいるお客様に命をかける、小さかろうが大きかろうが、成績がよかろうがわるかろうが、相手方が真摯に私たちと向き合って下さるのなら、私たちも猛暑がさらに暑くなるような真摯さ、指で石を削るような真摯さで向き合う。
CheNaoto 2013-08-15 07:13:45
それが大事だと思う。あと、高学歴なスタートアップが意外とうまくいかないことが多いのは、この真摯さ、他者に対する尊敬が無い人が多いからだと思う。自分のまわりでも東大慶應ぐらいのスタートアップは案外うまくいかず、MARCHぐらいのスタートアップがうまくいくケースが多いのはこのため。
CheNaoto 2013-08-15 07:14:45
あと、狙っている範囲が大きすぎるのも問題だ。中学受験も高校受験も大学受験もという塾は信用できない。かといって、小さいのを100個ぐらいつくって、まとめれば勝てるというわけでもなく、それぞれへの深い理解が必要になる。これは一人では無理だから人を巻き込まないといけない。頭痛がする。
CheNaoto 2013-08-15 07:16:01
計画と実行ができないことも多い。どういう変数を用意して、どういう実行をすればうまくいくのが分かっていない、考え切っていない、目標があり、がんばります!で終わらせる起業家がいかに多いか。それじゃダメだ。逆に業績が低調でも計画通りなら、粛々と心を乱さず仕事をできるのだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:17:21
そして、ここで爆発させる、ここで爆発させる、そのための準備でこういうアクションをしていて、いまの状態は順調に推移してるから、結果として出る数字が低調でも心を乱す必要がないと分かれば、計画通りの仕事できる。
CheNaoto 2013-08-15 07:18:25
計画通りに実行するためには、細かい変数の設定と現実的な推移のシュミレーションが必要不可欠だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:18:29
あと、現実的な推移のシュミレーションをするときに、同業他社の大企業の数値を参考にしてはいけない。多少は参考になるけれど、絶対そのとおりにはいかないのでその数字には意味がない。自分で小さく試しながら、数字を確認していくしかない。
CheNaoto 2013-08-15 07:19:10
自分もこれには相当苦戦した。三年間スカイプ家庭教師を個人でやって、ようやく数字・方程式が見えた。だから外部から資金を集めることにした。システムを使いやすくすることに少々手間取ったけれども、これなら行けるというのが見えたので、後はやり切るしかない。
CheNaoto 2013-08-15 07:20:03
9月10月が一つの勝負になると思う。がんばらないと。
CheNaoto 2013-08-15 07:20:15
あと、スタートアップのベンチャーというのは、だいたい本当にぎりぎりで回しているので、なんか目の前の目標(たとえば、提携、集客、調達)をしているうちに、本当の目的が何だったかを見失うことがある。常に確認し続けないといけない。
CheNaoto 2013-08-15 07:21:30
心の底では、有名になんかなりたくない、今まで見たいに寺子屋のままでいたいと思うこともある。それに気付いたのは自分のtogettterがばずったときだ。有名になることへの恐怖心があった。指先や足元が強い発汗でぬめぬめして気持ちが悪かった。
CheNaoto 2013-08-15 07:22:31
そういう経験を経て、今ではまぁ、いけるところまでいってやろうという心の平穏を経ている。こういう経験はしたほうがいい。人は心の中に怒りや悲しみやそんな負の感情をたくさん抱えている。それを隠そうとしてはいけない。気付かなければならない。
CheNaoto 2013-08-15 07:24:18
あと、そういえばこれはめちゃくちゃ多いから、最初に書かねばならないことだったけど、課金を後回しにするベンチャーが多い。アメリカならともかく、(いやアメリカでもこういうベンチャーは大量に潰れているけれど)、日本で独立資本でやっているスタートアップがこれやっちゃだめだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:25:27
日本はアメリカとは資金調達の環境が違うからだ。なぜなら、イグジットと、そもそものマーケットサイズが違うからだ。だから最初は狭いマーケットで一番になり、お金のために仕事をし、というある種の妥協は絶対必要だと思う。日本で勝ち残った会社はそういう会社が多い。アメリカでも大半はそう。
CheNaoto 2013-08-15 07:26:39
あと、似たようなケースとして、値下げしたほど客がこないというのもある。たとえば私がスカイプの家庭教師をしていたとき、客単価は五万円で、客が十人いれば私が食う分には問題なかった。
CheNaoto 2013-08-15 07:27:56
それが月々3000円から使える形にし、システマティックにしたので、相当の客数がないと経営が成り立たなくなった。
CheNaoto 2013-08-15 07:28:15
幸い、多くの方々から資料請求をいただいているので、システムをより使いやすくし、しっかりクロージングし、オペレーションを回しきれれば、どうにかうまくいきそうではあるものの、しかしこれはやはりリスキーだ。少なくとも市場参入すぐにこういう商法は取るべきではない。
CheNaoto 2013-08-15 07:29:11
コムサはかつて高価なDCブランドだった。高価格帯のものを売る事ができるから、低価格のものもすんなり売れたという側面がある。レベルが高いブランドが低いブランドを展開するのは楽だけど、その逆は本当にむずかしい。だから最初はレベルが高いブランドを作るべきだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:30:23
レベルが高いブランドをもっていれば、低価格帯から入って来たお客様にでも、いくらでも高い価格帯のものを売る事ができる。
CheNaoto 2013-08-15 07:31:13
だから、インターネットで勉強の質問に対応するサービスをしている会社はわりとあるけれど、その中で9年間不登校引きこもりだった子を慶應にいれたり、活用表わからない人を3ヶ月で早稲田法学部に入れたりしたのはうちぐらいなので、価格のアップサイドが大きいという意味で弊社は有利だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:31:44
激しく値下げした場合は、値上げできるような高価格帯の競争力がある商品をもっていないといけない。スカイプ英会話のラングリッチもフィリピンへの語学留学プランを持っていたからこそ、並みいる競合に勝てたという側面もあるだろう。
CheNaoto 2013-08-15 07:32:36
あと、性善説で組織運営やお客様へのオペレーションをするのも問題だ。一番邪悪な人間が運営し、お客様になり、講師になっても、しっかり回るシステムを考えるのが経営者の責任であり、誰かの善意に頼るようなシステムは早晩破綻するし、世界展開できないと思った方が良い。
CheNaoto 2013-08-15 07:33:51
実際、他社の質問対応サービスで、24時間対応を実現するために、少ない講師に頼んで、家にある時間待機してもらっていたという事例がある。これはバイト契約でなく業務委託契約であれば、命令指揮系統があるということだからいくつかの労働法に違反する。
CheNaoto 2013-08-15 07:34:54
このことに気付いたのか、今では24時間365日即対応の質問対応サービスをしているのは弊社だけになった。
CheNaoto 2013-08-15 07:36:21
弊社はスカイプでオンラインのときにのみ、サイト上に登録講師のオンライン情報が開示される形になっているので、その種の命令指揮系統は存在せず、また受発注も政令レベルまで遡ってコンプライアンスを徹底している。
CheNaoto 2013-08-15 07:36:31
組織が空中分解するのも、どこのベンチャーもうちに限っては無いというけれど、よくある。とくにメンバーの代替キャリアが多いエリートなベンチャーに限ってそれが多い。だから、空中分解してもどうとでもなる就職してくれる人材の層を確保すること、学歴などにとらわれず自社の採用基準を持つ事。
CheNaoto 2013-08-15 07:37:42
幸か不幸かこの国では機会の平等がさほど徹底していないので、優秀でも学歴がない人というのもたくさん居る。そういう人を見極められるようになる事。あと、仲間との待遇・条件交渉で折れないために、バッファになる人材の層を厚くしておく事。これが大事だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:38:54
あと、変えられないことを変えようとするのも辞めた方が良い。システムを頼んだ会社が無能みたいなことはよくあるけれども、無能な人を有能にすることはできないので、いまある資源でどうにかするしかない。
CheNaoto 2013-08-15 07:40:05
あと、入り口の価格を安くするのは良いけれど、宣伝をするときに、価格で訴求しないこと。価格で訴求して来たお客さんはクレーマーになりやすい。貧乏な客であればあるほど面倒くさい。
CheNaoto 2013-08-15 07:41:37
たとえば、新宿歌舞伎町のつるとんたんは、あれだけの質のいい料理と接客、高級店並みの雰囲気で、ファミレス並みの値段で食べられるので大繁盛しているけれども、そういう新鮮な驚きをお客様に与えること。
CheNaoto 2013-08-15 07:42:23
弊社も月々3000円から東大早稲田慶應生による24時間365日の質問対応が受けられるけれども、値段の部分は訴求していない。値段の部分を訴求して宣伝すると、合格実績が下がる気がするというのと、驚きが与えられないからだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:43:14
驚きというのは大切だ。驚きだけが口コミを生む。逆に驚きがないサービスは、良くて予定調和による退屈さ、最悪の場合には気絶するような失望を生む。
CheNaoto 2013-08-15 07:43:50
ここで、塚田農場とディズニーランドの話をしよう。前者には予定調和による対草津、後者には気絶するような失望を感じた。なぜなら、彼らの接客ノウハウを本で読んでから行ったからだ。そんなことはするべきではなかった。驚きこそが大切だ。
CheNaoto 2013-08-15 07:44:46
情報不足・傲慢・過信はもってのほか。自動販売機状態になる事も良くないと思う。新宿駅から徒歩3分、代々木駅から徒歩1分。目抜き通りで塾を経営していたとき、来たお客さんは100%成約を取っていた。自動販売機状態になっていた。商いが面白くなくなった。
CheNaoto 2013-08-15 07:46:04
だから、ITベンチャーを始めた。だから、もっと難しいところに、もっと誰もやっていないところに身をよじって進んで行こうと思った。商売が自動販売機のようになったら、商売の面白さが無いと思う。その怠惰は、かならず私の身を滅ぼすことになるだろうという直感があったのだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:47:12
成功したとおもう、満足する。そしたらもう発展はない。昔東証一部上場企業の創業者が来るような豪華な食事会の幹事みたいなことをしていたことがあったけど、女の子遊びにはまるようになると、監査法人は大きなところではなくなり、業績も悪化するのだということを学んだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:48:35
だから、そういうふうにだけはならないようにしようと心に決めて、あとそういう遊びも一切すぱっと辞めた。私はそういう世界にある種慣れている部分があるので、もうあちら側に戻ることはないだろう。こういう経験はなるべく早くしておいた方が良い。したことがないと楽しいのが遊びだ。
CheNaoto 2013-08-15 07:49:19
スピードが遅いのも問題だ。固定費を垂れ流すだけになる。だから小実験をして、金鉱を発掘したら、一気に投資したほうがいい。ダメでもつなぎの資金を出してくれるところが必ず出るようなでっかい投資をした方が良い。
CheNaoto 2013-08-15 07:50:35
そういえばこのtogetterをはじめてから投資の申し出をいただくようになった。ありがたいことである。人生何が役に立つか分からない。9月10月、小実験を繰り返しながら、二発ほど花火を打とうと思う。こんな偉そうな事ばかり書いて、失敗したら格好わるいので、必ず今の商売を成功させる。
CheNaoto 2013-08-15 07:51:31
今のところ、私がやっているサービスは、自称流行りそうなサービスだけど。意外と流行っていない。だから、こういうことに気をつけて、流行らせたいと思う。切実な需要を掬うのだ自分。
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