まず、大学生にもなって、平気で漢字を間違えたり、かけ算九九を間違えたり、そこまで行かなくてもロジカルな会話ができなかったりする人の多さには驚かされる。歴史的な事とかも知らない人が多すぎる。名門大学でそこそこの高校を出て入ってもそういう人はいる。どうしてなのか?
taigart91 2013-12-02 08:39:01
それは、小学校なり中学校なり高校で身につけたはずの知識が血となり肉になっていないからだと思う。自転車の乗り方や歩き方を忘れるバカがいないように、本来身体に身に付いた知識というのは消えないものだ。
taigart91 2013-12-02 08:40:17
自分なんかは、わりと覚えるのが苦手で苦労した方で、そういう人は意外とそれから長い時間が経っても覚えたことをしっかり活かせているように思えるのだけれども、ことすぐ覚えてすぐ忘れるという人に関して言うと、その知的能力は極めて残念であることが多い。
taigart91 2013-12-02 08:43:03
あるいは学校で授業を受けているはずなのに、テストさえ乗り切る事ができず、一時間で記憶が忘却の彼方に達する人もいる。ここまで来るともはや忘れるという特殊能力か何かを持っているだとしか思えない。忘れることは確かに人間の得難い能力の一つだから、時には必要だが、毎日これでは困る。
taigart91 2013-12-02 08:44:11
どうしてあれだけ学校で長い時間拘束されて、十何年も教育を受けて来たはずなのに、自分は大した能力を持ち得なかったのだろう。世間一般でいうところのそこそこの高校(というか県内で一番成績は優秀な高校だった)に入り、そこそこの大学に入ったはずが、驚いた事に私は紛う事なきアホなのだ。
taigart91 2013-12-02 08:45:10
べつにそれが私個人の超極私的な問題であれば、なるほど私は天下のアホでしたと納得できるわけなのだが、どうもそういう案配ではない。同級生を見ても驚嘆すべきアホやバカはたくさんいるし、どうもこの国の教育制度そのものに何か大きな欠陥があるのではないかと思える。
taigart91 2013-12-02 08:46:18
諸外国、たとえば中国・韓国(以下Aグループ)・アメリカ・フィンランド(以下Bグループ)と比較しても、日本の教育は世界的にも類を見ない位置に存在している。日本の教育がなぜ世界に類を見ないアホ教育なのかを、ここでは論じて行こうと思う。
taigart91 2013-12-02 08:47:17
まず、授業というものがわけがわからない。アメリカやフィンランドのようにインタラクティブに講師との会話があるわけでもなく、中国や韓国のようにひたすら暗唱をやらされる訳でもない。つまり授業に参加しなくても授業に参加したことになるという特権が日本人生徒には与えられているのだ。
taigart91 2013-12-02 08:50:14
これは日本人特権だ。断固として粉砕すべし!と日の丸を持って軍歌を歌いながら新宿近辺(ついでにいうとあの辺りは私が住んでいるところの近所で大変迷惑です)を練り歩きたい気分なのだけど、そんなことをするとあのアホたちと一緒にされるので辞めておこう。
taigart91 2013-12-02 08:51:20
とにかく日本の授業というのは、世界に冠たるおかしな位置に存在している。おそらくは学校で過ごす時間のことを、日本人は「傍観者になるための時間」と捉えているのに対して、諸外国では「行動者になるための訓練」と捉えているのだろうと思う。
taigart91 2013-12-02 08:52:26
そして教育の仕方にも民族性が現れている。ある程度の資本をもって、交渉・指図をすることが本業の国ではインタラクティブな議論が行われ、資本がなく、自分たちでなにかを生産せねばならない国では暗唱を中心とした労働者としての質を高める教育をされている。
taigart91 2013-12-02 08:53:27
では、日本における授業に参加しなくても授業が勝手に進んで行くという時間は、国際社会の中での日本を見た時にどういう意味を持つのだろう。指加えてぼーっとしながら新興諸国の進撃を眺めつつ、突然来たメリケンの強引な交渉にぼこぼこやられる悲しい日本人なのでしょうか。よくわからない。
taigart91 2013-12-02 08:56:13
これは困った事だと。そういうことで、私が学習塾を経営していた時は、とにかく小論文や数学など理系科目の授業ではインタラクティブな議論が盛り上がるように設計し、逆に英語など語学系の授業ではとにかく暗唱を中心とした。
taigart91 2013-12-02 08:57:26
その結果として、偏差値40の子が3ヶ月ぐらいの勉強で早稲田の法学部に合格し、9年間不登校・引きこもりだった子が慶應に受かった。去年の話である。しかし、これは我ながらひどいチートだと思う。たしかに彼らは彼らなりにがんばったけれど、日本以外のどの国でもこんな逆転は不可能だ。
taigart91 2013-12-02 08:58:48
アメリカやフィンランドなら継続的に学力の進捗管理をされているから制度的に無理だし、中国や韓国ではみんな頑張っているので、点数的に追いつき追い越すことは難しい。その点日本では、継続的な学力の進捗管理もなければ、敵も軽いのでこんな逆転合格が可能になるのだ。
taigart91 2013-12-02 08:59:52
もちろん教え子さんが合格することは素直に嬉しいのだけれど、毎年こんな事を繰り返して行くうちに、日本の教育はどうにかしないといけないなぁと強く思うようになった。こんなチートが簡単にまかり通るようではいけないのだ。世の中はもっと厳しい。なめたらあかん。
taigart91 2013-12-02 09:03:00
ただ、不登校の教え子さんを教えて来て、それで慶應なり早稲田なりに合格する人が出て来て思ったのは、結局今の日本の教育制度では、学校に行かず、独学することが難関大学への近道なのかなぁと思った。
taigart91 2013-12-02 09:03:39
高校一年生のとき、大学進学のために県内で一番の進学校を辞めて、自宅で勉強し始めた同級生がいた。あのときはその話をきいて怖いなぁと思ったし、大丈夫かなぁとか他人事ながら心配になったものだ。でも大学入試の時に落ちたのは同じ高校に通っていた同級生たちだった。
taigart91 2013-12-02 09:04:30
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あの時の彼が取った行動はやはり勇気ある行動だったのだと思う。少なくとも今の日本の教育から抜け出して、一人で中国や韓国・アメリカやフィンランドなみの厳しい教育を自らに課すには高校なんかさっさと辞めて自分で独学するに限る。
taigart91 2013-12-02 09:05:30
結局私は、県内で一番の進学校というネーミングバリューを捨てるのが惜しくて惜しくて、きっぱり辞める事のできないまま、ずるずると学校にいかなくなり、家で勉強するようになり、テストだけは受けて、単位が取れないのでレポートを出したりして、中途半端なままで大学に入学した。
taigart91 2013-12-02 09:06:25
いまだから思うのは、べつに高校どこいったとか、大学どこいったかさえも、人生ではそれほど大きなウェイトを占めないということだ。お金なんて稼ごうと思ったら何したって稼げる。書店でエンジニアリング勉強して、種金を貯めて、エンジニアの教育施設でも作って儲けても良い。
taigart91 2013-12-02 09:08:52
自炊がてら、廃車になったらトラックを譲ってもらって、品川みたいなろくに昼飯屋がない地域で弁当屋をしてもいい。人生やろうと思えば、やる気さえあれば、いまの日本なら失敗してもいくらでも道は開ける。
taigart91 2013-12-02 09:09:50
いろんな教え子さんたちを見ていて、つくづく思ったのは、今の小学校から高校にかけての日本の教育はほとんど無駄だということだ。あんな傍観者になり、参加してもない授業で時間を空費するぐらいなら、自分で勉強したほうがいい。
taigart91 2013-12-02 09:11:03
コミュニケーション能力なんて、歌舞伎町のサイゼリアでひたすらナンパするだけでも付くだろうし、学校で得られるもの、学校でしか得られないものというのは正味ほとんどない。
taigart91 2013-12-02 09:11:35
だから、いまもしこれを見ている子で、日々の高校での生活に飽き足らないものを感じている子がいたら、そんな高校さっさと辞めて、自分で勉強したほうが多分良い大学に入れるし、自分で満足いく人生を歩めると思う。
taigart91 2013-12-02 09:12:13
自己管理できなかったというありがちな失敗にはまらないようにしながら、がんばってほしい。
taigart91 2013-12-02 09:12:33
あと、勉強で大事なのは、暗唱と議論だ。これだけは忘れないようにして下さい。黙ってぼっとしてるのが授業、暗唱と議論をするのが訓練。人を成長させるのは授業ではなく訓練です。
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