私は受験直前にE判定だったことはないんですが、教え子さんではやはり受験直前もE判定だった子がいて、でも去年その子は無事慶應に合格しました。心配している教え子さんやその親御さんに去年なにを話したかを中心に、偏差値なんて気にする事はない。大切なのは点数配分という話をしようかと。
taigart91 2013-12-02 08:11:52

そもそも、A判定でも落ちる人がいて、E判定でも受かる人がいるのはどうしてかという話から始めましょう。どうしてだと思いますか?実に不思議だと、そういうふうに思われる方も多いでしょう。しかしそうではありません。点数には色があるんです。
taigart91 2013-12-02 08:16:31

お金には色がある、という話を聞いたことがありますか? たとえば、ホストクラブのキャストをしてシャンパンタワーで稼いだ100万円と、佐川急便で毎日働いて稼いだ100万円では価値が違うという考え方です。
taigart91 2013-12-02 08:17:15

わたしは学習塾の講師みたいな、ある種の水商売をやっていたので、これは感覚的にはよくわかるんですが、たしかにシャンパンタワーで稼いだ100万円と、佐川急便で稼いだ100万円では価値が違います。ほぼ一瞬で稼ぐ100万円とコツコツ稼ぐ100万円では、使う時の頭の働かせ方が違う。
taigart91 2013-12-02 08:18:22

実は点数にもこういう色の違いがあります。たとえば一つの例を出すと、短兵急に点数が伸ばせる分野とそうではない分野があります。これがA判定でも逆転不合格、あるいはE判定でも逆転合格という摩訶不思議な現象をもたらすのです。
taigart91 2013-12-02 08:19:32

たとえば、A判定の子でも、自由英作文が出来てなくて、英文法かなにかで点数を取っている場合は合格は極めて危ない。自由英作文なんて直前一ヶ月で飛躍的に点数が伸びることはまずないからです。できなくはないかもしれないけれど、他とのバランスも考えると難しい。
taigart91 2013-12-02 08:20:31

逆にE判定の子で、自由英作文が出来ていて、英文法や英熟語の細かい詰めが甘くてE判定になっている子はまだ可能性があります。あと、長文読解の正答率が良くて、他がダメな場合にも希望はあります。この逆だともうどうしようもないんですが。
taigart91 2013-12-02 08:21:22

実は大手の予備校のほとんどの模試で、合格基準は合格者平均よりも厳しくしています。C判定が合格者平均なので、DでもEでも合格の可能性はあるわけです。
taigart91 2013-12-02 08:21:56

これぐらい厳しくしている理由としては、やはりA判定だったのに不合格だったという人からのクレーム、この模試はアテにならないというクレームを避けるためにあります。でもそれでもA判定不合格は毎年量産されるわけです。悲しい事です。
taigart91 2013-12-02 08:22:35

だから、実は模試の合格判定の出し方というのは、かなり現行の物から帰るべきなのではないかなぁと思います。同じ配点であるにせよ、その点数を取り切るまで掛かる対策の時間なんかを加味して傾斜配点を掛けるのです。そうすればもっと精緻な予測ができるのではないかなぁと私は考えてしまいます。
taigart91 2013-12-02 08:24:01

まぁ、そういう傾斜配点は、実際には、可能性があるのに努力しない怠惰な受験生(あなたのことですよ!)のせいでほとんど無意味になるので、実際にはそういう運用はできないんだと思いますが、私の教え子さんはしっかり対策をさせるので、そういう傾斜配点は心の中でかけています。
taigart91 2013-12-02 08:25:01

だから過去にはE判定だけどいけそうだなと思って合格した子も居るし、逆に大学別の全国模試で二位だったけど、これはダメだなと思ってやはり不合格だった子もいます。どうして逆転不合格が起きるのかということもちょっと蛇足で付け加えます。
taigart91 2013-12-02 08:25:46

それは、慢心です。敗因には慢心と情報不足と思い込みがありますが、情報不足は致し方がないし、思い込みについてはこれが無いと闘いなんてできません。だから水を飲んだ人は長期的にはみんな死んでいるというのと一緒で思い込みが敗因という意見に私は与しません。情報不足はどうにかしましょう。
taigart91 2013-12-02 08:26:59

しかし、慢心だけは致し方がないわけです。どうしようもない。慢心だけが逆転不合格への道だと思います。だから私ははA判定だから大丈夫という慢心もあるし、私は超ど級のE判定だけどハイレベルな参考書ができるという慢心もある。どちらも慢心であることには代わりありません。
taigart91 2013-12-02 08:27:54

だからそういう慢心をいかに殺いで行くかがこれからの勝負なんです。がんばれ、受験生。