大方の勉強の悩みというのは、こと受験勉強に関していえば、勉強したはずなのに、テストになると思い出せないということだろう。つまり、覚えた事を次の日には忘れてしまうことが主な悩みの内容なのである。
taigart91 2013-11-30 15:34:59
こういう視点から考えると、覚えた事を忘れない、少なくともテストの時ぐらいまではばっちり覚えているということが、何よりも重要だという結論になる。そのためには何が必要かと言う話を、これからどんどんしていこう。
taigart91 2013-11-30 15:35:55
まず、大切な考え方としては、千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とするという宮本武蔵的な発想である。受験が終わった時に本当にイライラしたのは、一日十時間も勉強したとか、三回参考書やり直したとか甘いことを言っている連中の存在である。
taigart91 2013-11-30 15:38:32
まず一日は二十四時間ある。飯と風呂で三時間かかって、寝るのが三時間だとしても、あと十八時間は勉強できるはずだ。どうして勉強しないのか。飯と風呂なんて本来一時間あればいい。一日一食でどうにかなるし、風呂も十分で済む。それを考えれば少し寝坊しても一日二十時間は勉強できる。
taigart91 2013-11-30 15:39:35
三回参考書をやり直したという人に至ってはおとといきやがれと言いたくなる。少なくとも私は参考書は七回はやり直したし、できれば十回ぐらいゼロからやり直すつもりで計画を立てないと、とてもじゃないけどパーフェクトは狙えない。
taigart91 2013-11-30 15:41:07
ここでウィンドウを閉じてほしくはないのだけど、覚えた事を次の日には忘れるというのは、つまりやり込み方が足りないからである。そんな相談を私にしないでほしい。といいつつも、確かに時間がない受験生のこと、どうしても量をこなせないことが多いのは理解できる。
taigart91 2013-11-30 15:43:37
そこで、どうすればなるたけ短い時間で、なるたけ多くの知識を正確に吸収できるかについて、長年私が見て来た教え子様の話を交えながらまとめていきたい。
taigart91 2013-11-30 15:44:23
まず大事なのは、考え込むことだと思う。これが分からない、これが分からないでいるということを強く意識することだ。これは集中力であり執着だ。同じように勉強して同じ時間勉強して、どうして結果が違うのか。その答えは意識にある。
taigart91 2013-11-30 15:46:41
素振りを365日したイチローの話が有名だけれども、あんなもんプロ野球を目指している選手ならみんなやっているのだ。むしろ素振りに慣れると感動がなくなって、いいプレーができなくなることさえある。イチローがずば抜けているのは、一つ一つの動作にイメージをしっかり込めているからだ。
taigart91 2013-11-30 15:47:36
受験生も同じ。一つ一つちゃんと悩んで、問題文とか条件とか途中経過を整理した上で、どういう可能性があるのかを考えて、試してチャレンジしてみること。失敗の分しか点数にならないから。思って考える思考力ではなく、試して行う試行力を鍛えること。
taigart91 2013-11-30 15:50:21
その上で、記憶のメカニズムから見て、大切そうに思える事をいくつか挙げてみよう。
taigart91 2013-11-30 15:50:44
まずはしっかり知識を整理することだ。これはこのジャンル、これはこのジャンルというふうに整理する。知識を整理することで、パターン化する能力、つまり気付く能力が出てくるようになって、これは記憶する能力とは違うので、潜在能力が開花して、さらに頭が良くなり、少ない時間で大きな成果になる。
taigart91 2013-11-30 15:53:01
知識の整理ができるようになったら、次は関連づけをして知識を習得することだ。たとえば英単語なら一つ一つ覚えるんじゃなくて語源から覚えるとか、文章暗唱しながら覚える形にする。解法なら融合問題とかでどう使われるかもちゃんと記憶として引き出せるようにする。こういう工夫が大事だ。
taigart91 2013-11-30 15:56:19
あとはもちろん反復すること。出来る限り反復する。やり直しまでしなくてもいいから、記憶に留めておけるようにするにはどうすればいいかを常々考え実行することだ。できればゼロからのやり直しで十回は繰り返したい。繰り返しとたくさんやる事で悩んだら常に繰り返しを選ぶべきだとさえ思う。
taigart91 2013-11-30 15:57:09
もう一つは、適切なストレスを与えることだ。人間は同じようなやり方(not内容)でばかり仕事をしていると感動がなくなり、ドーパミンが減り、頭の働きが悪くなる。だから適切な不可を掛ける事だ。
taigart91 2013-11-30 15:58:22
人生の価値は密度と長さで決まる。人を使えばもっと偉大な働きができるが、少なくとも十代のころは、人様の時間を使うに値する自分を作る事に全力を傾けるべきだ。そうすれば二十代になったら仲間が作れるし、三十代からは組織をつくり、晩年には国家さえ作れるのではないかと考えている。
taigart91 2013-11-30 15:59:42
密度が濃い時間をつくるための工夫をいくつか書いてみた。負荷を与える事。関連付けをする事。整理すること。反復すること。このあたりのことができていれば、もうテストの時に記憶が飛ぶあなたではなくなる。執念と成功イメージをもってがんばってほしい。
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