そもそも、高校での学習全般に言える事なんだけれども、地方の高校生について言うと特に、小学校と中学校で楽しているばっかりに、難関大学を目指そうとすると高校での学習内容があまりに多すぎて夢破れるケースが多い。
taigart91 2013-11-28 06:49:21
中学校の定期テストの対策なんかと高校での勉強が違うのは、そのあまりの学習量によるものだ。中学校の勉強にせよ、高校の勉強にせよ、やった内容をしっかり習得しきることはどちらも大切なのだけど、習得しきるにあたっての方法論は違う。
taigart91 2013-11-28 06:51:30
もっというと、A41枚でまとめてしまえるぐらいの中学校の定期テストの勉強と、習得せねばならない内容が大学ノート20冊分ぐらいあるチャート式の使い方が同じであるわけがない。にもかかわらず同じ勉強法をしているのだから、これは悲劇としか言いようがない。
taigart91 2013-11-28 06:53:20
たとえば、中学生は、覚えたい事があれば書きなぐりをして覚える。あと、数学で分からない問題があれば、すぐに答えを見て、答えを丸写しする。これが中学生の勉強法だ。覚える内容が少ないから書きなぐりしても覚えられるし、考えるべきポイントが少ないから答えを丸写しするだけで勉強になる。
taigart91 2013-11-28 06:54:28
しかし、こと高校生の勉強についていえばそうではない。
taigart91 2013-11-28 06:56:32
高校生の勉強というのは、覚えたい事がいっぱいあるのだから、まずそれぞれ一つ一つ覚えるのは無理だ。項目を整理して、関連づけして、一つの事項を覚えたら20個ぐらいは関連事項を覚えて、思い出せるように整理をしなければならない。
taigart91 2013-11-28 06:57:29
あと、間違えたにしても、長い解法の中でどこを間違ったかが非常に重要になる。だから、間違えた部分がどこなのかを整理しなければいけない。そして同じ間違いをしないためのエネルギーも非常に大きなものになるので、頭の奥深くまで間違えた記憶を埋め込むような勉強をしなければならない。
taigart91 2013-11-28 06:58:35
さて、頭の奥深くまでこの問題で間違えた!という記憶を埋め込むためには何が必要なのか? 答えを丸写しすることがマイナスにしかならないのは、こういうふうに考えれば明らかだろう。
taigart91 2013-11-28 06:59:23
チャート式が使えない参考書だという人へ。チャート式の内容を習得し、大学受験対策まで繋げて行く為に必要なのは、間違えたときにどうするかをしっかり習得することだ。いまからその話をしてみよう。
taigart91 2013-11-28 07:02:39
まず、チャート式で問題を解いていて、間違えたときどうするか。間違える原因はいくつかある。1.計算ミス 2.解法が思い浮かばない 3.解法の途中で、続く解法が思い浮かばない 4.解法の最初で、間違った解法を選択する 5.解法の途中で、間違った解法を選択する 6.条件で答えを絞れない
taigart91 2013-11-28 07:08:50
まず、1.の計算ミスについてだけど、これはカルキュールみたいな計算ドリル集でどうにかするのはあまりおすすめしない。第一にこういう計算ドリル系の問題集は、計算単体だから集中できるという側面がある。次の解法のこともかんがえなきゃいけない、注意力も集中力も散漫な時に正しく計算できるか。
taigart91 2013-11-28 07:10:12
それが勝負を決めるのだから、計算ドリルで計算練習をするのはお勧めしない。大切なのは、間違えた時に、もう一度白紙の上で、問題だけをみて、計算処理をやり直してみる事だ。それが大事だ。
taigart91 2013-11-28 07:12:02
遠回りなように思えるかもしれない。そう思えたとしても、一題に一時間掛かっても問題をやり直してみてほしい。仮に一題に一時間掛かっても、チャート式IAIIBIICの基本例題を完璧に習得するまで千日掛かったとしても、三年の夏休みにIAIIBIICの基本例題を習得している人は少ない。
taigart91 2013-11-28 07:13:14
いそがば回れ。決して焦る事なく、じっくり実力を育てて行くのが数学力を挙げる上での一番のコツだ。しっかり考えなおして、何度でも解法を暗唱して、何も見ないで白紙の上で解いてみて、計算しなおすことを強くおすすめする。
taigart91 2013-11-28 07:14:06
2.解法が思い浮かばないという問題については、チャート式の良さが活かされる場面だろう。解法の糸口や、どの解法を使うのかという考え方について、チャート式では(特に白チャートでは、)これでもかというぐらい細かく書かれているからだ。
taigart91 2013-11-28 07:15:58
そういう意味では、青チャートや赤チャートを私はあまり薦めない。あれはある程度のレベルがあることを前提に書かれているので、解法の糸口が自明のこと、知ってて当たり前のこととして省略されていることが多いからだ。私が一番おすすめの参考書は白チャートだ。
taigart91 2013-11-28 07:16:48
白チャートを使い、問題も回答も何度でも暗唱して、つぶやいてみて、人にも教えてみて(これが大事!)その上で、何も無い白紙の上に、何も見ないで解法を書いてみる。計算は自分でやってみる。これがなにもよりも大事なことだ。
taigart91 2013-11-28 07:23:45
3.解法の途中で、続く解法が思い浮かばないという問題ももちろん出てくる事だろう。よくわかる。そういう時にすべきことは、少なくとも今分かっている事、いま出来ている事を整理することだ。続く解法が思い浮かばないときは、視野が狭い事が多い。今の袋小路に執着していることが多い。
taigart91 2013-11-28 07:24:38
だからそうではなくて、一番最初から問題を読み直して、どんな条件があるのか、どんな縛りがあるのか、どんなヒントがあるのか(それは問題文や解法だけではなく式や条件の中にあることも多い)、をもう一度まっさらな心で問い直すべきだ。そうすれば問題は必ず解決する。
taigart91 2013-11-28 07:27:55
これはプライベートな悩みでもそうで、ストーカーになって元恋人を刺し殺すような人というのは、選択肢が一つしかないと思い込んでいる事が多い。でもそんなことはない。選択肢はかならずいつだってたくさんある。解決のためのヒントも至る所にある。だから最初からやり直すことだ。
taigart91 2013-11-28 07:29:59
4.解法の最初で、間違った解法を選択するというミスについても、本来ならばそういう姿勢があれば防げるミスだ。間違った解法を選択する主な理由は、間違った解法に固執している、つまり間違った解法しか解法はないと思い込んでいるからだ。
taigart91 2013-11-28 07:33:02
鳥の目をもって、いろいろな解法を知っていて、その中で正しい解法を選ぶという姿勢を固持できれば、間違った解法を選択するというミスはほとんど無くなる。高い場所から全体を見渡す、鳥の目を持っていないから、もっといえばそういう情報の整理をして人に教えられるぐらいにならないから、ミスがある
taigart91 2013-11-28 07:35:55
5.解法の途中で、間違った解法を選択するということもそれだ。そもそもいろんな選択肢の中でこれを選択するという考え方がなく、ばーっと思い込みで問題を解いてしまう。最初の糸口が良くても、思い込みで間違った解法を選択する。
taigart91 2013-11-28 07:38:40
あるいは、間違ったとまでいわなくても、途中計算が極めて難しくなり、ミスが大きくなる解法を選択することがある。そのそのどんな問題にせよ、別解というのはかならず3つは存在するものだ。東大の入試なんて別解が10は存在する。その中で計算が難しくならなそうか当たりを付けるためにどうするか?
taigart91 2013-11-28 07:39:36
一つは、とにかくいろんな別解を試してみる事だ。チャート式は、誰でも理解できる典型的な解法にこだわるところがあるのでなかなかむずかしいが、典型例題でも目が覚めような美しい別解というのは作れる。自分の試行錯誤を大切に、良い別解ができたら先生に見てもらっても良いだろう。
taigart91 2013-11-28 07:42:40
青チャート大変そう
わしⅢCだけ青であとは黄色だったからな
a_3514 2013-11-28 07:44:20
あと、一番最後の、6.条件で答えを絞れない。これは意外と多い。特に解法をまるまる丸写しして宿題を済ませるような安直な勉強をしている奴に極めて多い。一番最後はどうしても集中力がなく条件にあった答えを出す事を忘れてしまうことが多い。出た答えをそのまま答えにしたい精神の弱さ。
taigart91 2013-11-28 07:44:58
これを防ぐ為には、問題文を読んだり、あるいはその後解法を選ぶ段に、どういう条件が出ているかをしっかり箇条書きで書くクセをつくるだけだ。今自分がどういう条件の中で答えを導き出そうとしているかを考えるだけで、解法の選び方もぜんぜん変わって来る。
taigart91 2013-11-28 07:46:23
そんなの頭の中では分かってるというだけじゃだめだ。頭の中で分かっている事、感じている事というのは夢と同じで書き留めておかないと、すぐに消えてしまうものだからだ。
taigart91 2013-11-28 07:47:34
書き留めておいて、条件を頭に入れておくだけで、プライベートでも判断の質がずいぶん変わって来る。こまったらまずは条件を書き留めておいて、どういう前提の元に物事を考えているのかを分析することが大事だ。
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