次「徳田虎雄氏はなぜ大成功できたのか? 〜一代で大事業を成し遂げる秘訣!〜」です。こないだのまとめは大変好評を博したんですが、なぜ徳田虎雄氏が成功できたかについて、まだまだ深堀が浅かったような気がします。さらに追求していくということで第二弾!
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:25:31

まず、このあいだのまとめで触れていなかった、徳洲会病院の最大の成功要因として24時間365日営業が挙げられます。商売というのは、税引後で5年、税金がなければ2.5年で初期投資を回収できればかなり優秀なんですが、24時間365日営業をすることで、初期投資の回収が早まるなと。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:27:10

24時間365日営業でも、普通の病院のようにだらだら営業していても、家賃(病院の場合建設費と土地代の減価償却)は変わらないわけです。さらに言えば人件費なり医療機材なんかも凄い安く仕入れているわけですから、これで儲からないわけがありません。労使コストがないからできることです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:28:14

ただ、そういう仕組みを作った徳田虎雄氏が、そもそもどういうふうな働き方をすることで、徳洲会の創立という大事業を成し遂げたかについて、今日はもっと深堀していきたいと思います。参考文献は徳田虎雄氏の「生命だけは平等だ」と「頭の悪い奴が成功する」です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:29:14

まず、「頭の悪い奴が成功する」という本から見て行きましょう。これは一種徳田虎雄版の自己啓発本「思考は現実化する」だと考えていただいて間違いないと思います。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:30:15

一番最初から度肝を抜かれたのは、「〝目標〟は実力の百倍に設定せよ」という一節です。実力の百倍ってやばくないですか?
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:30:49

たとえば、出来たばかりの会社、二人スタッフがいたら出せる利益は労働集約型産業の場合まぁ、月100万が限界でしょう。私の会社なんかは多分そういう会社です。その100倍といったら、月一億です。月一億の利益を出すって相当やばいです。大病院一個分、小さな診療所なら十個分です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:33:03

徳田虎雄氏は学生時代から嫁さんと商売をしていたそうですが、徳田虎雄氏の基準とはつまりそういう基準なのです。ほぼ何も無いところから大病院を作るというのは、まさしくそういう基準です。信じられません。やばいです。なんということでしょう。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:33:59

昔と違って昨今は経営者の債務個人保証さえ無くそうかという時代ですから、生命保険を担保に借り入れというのは、少なくとも初回の借り入れではあまりしません。銀行が団体保険みたいなものに入っていて、かつ大規模な借り入れを起こす場合は契約のなかにあったりしますが、自分でする人はいません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:35:13

だとしたら、今は何も無いところから例えば現状の百倍の利益を出そうというのは相当手段は限られてきます。が、手段はあります。たとえば、月1億の利益を出すとしたら、コツコツ不登校の子向けの合宿施設をするのも一つでしょう。だいたい一人あたり月10万の利益で千人の生徒で月1億の利益です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:36:40

たとえば、どっかの地方で廃校を借りる、一気に千人の生徒を集められるようにTwitterやTwicasで引きこもり集めまくる、しっかり説得力があるDVDやパンフを用意する、どれも大変なことですが出来ないことではありません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:37:59

あと、それこそ金融系の仕事や、水商売、ベンチャー企業のバイアウトなどで種金を10億円ほど貯めて、病院か学校なにかに投資をして、経営改善をするのも一つでしょう。それにしてもまぁ、やっぱり大変なことです。ただ、出来ない事ではありません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:39:09

実は、10倍の成果を出すのは、今までの方法論の延長で出来る事が多いのです。たとえば、ソフトウェア技術者派遣や学習塾のような労働集約型産業であれば単純にスタッフに10倍にしただけでも10倍の成果が出る事はあります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:40:10

ところが100倍の成果を一気に出そうとした場合にはそうはいきません。発想の転換が求められます。他の人がやっていなくて、なおかつ効果が絶大にある方法を生み出していかなければならないのです。これは大変なことです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:41:02

試しに今の100倍の成果を出すにはという思考実験をやってみてください。10倍の成果は案外今の延長線上でどうにか出せるものですが、100倍の成果というのは今までのやり方では無理です。ここに徳田虎雄氏の真骨頂があります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:41:36

自分の立場、環境を忘れてホラをふけ  大ボラを吹いたら、その吹き当てに全力を尽くせ  目標達成のため、眠れる能力を叩き起こせ  人間の能力は無限に開発できる  「やりたくない」と思うことを実行せよ
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:43:39

これはいずれも徳田虎雄氏の言葉です。一番最後が特に重要で、「やりたくない」と思う事を実行せよ、とあります。これがとても重要です。世の中でお客さんにとって必要なのに、なぜか実現していないことというのは、だいたいヤル側にとってキツいこと・つらいこと・やりたくないことです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:44:31

ここに100倍の成果を出すヒントがあります。10倍の成果を考えた時、人はいままでの「やりたいこと・やりたくないこと」の軸で、とりあえずやりたいことを10倍の効率でやろうという考え方になります。しかし、100倍の成果を考えた時、物理的に100倍の効率でやることは不可能です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:45:22

人にとっていままであるものの10倍は必要な、でもやる側に取ってはつらくい嫌で逃げ出したくなることを、人の10倍の効率でやろうという考え方になるわけです。たとえば24時間365日営業がそうです。そういう分野で人の10倍の効率で仕事をこなすには、リスクを背負う必要もあります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:46:39

実際、物理的には、人の10倍の効率で働くこともなかなか難しい事があるのです。とくに医者なんかは優秀な人が多いですから、その人の10倍の効率で働くのは難しい。しかし、優秀な人はリスクを背負いたがりません。ここに成功の鍵があります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:47:33

"リスクを背負い"、一生懸命働けば優秀な人の10倍の効率で働く事は決して不可能ではないのです。こうした徳田虎雄氏の考え方はどういった経験から生まれたものなのでしょうか?
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:48:03

徳田虎雄氏が大阪で二浪目に突入したとき、予備校で同じ高校で主席だった同級生に再会します。高校時代の成績は徳田虎雄氏が160番目/450人中、三年に二人しか阪大医学部に合格しないその高校のレベルを考えると絶望的でした。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:49:53

ところが徳田虎雄氏はあきらめずに努力を続けた結果、二浪目にはこの主席だった同級生よりも良い成績を常時獲得しつづけることになります。その結果として、阪大医学部に無事合格するのです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:51:01

この経験から得られた徳田虎雄氏の思想は、つまり頭の悪い人はいない。少なくとも頭が悪いからといって受験に合格しない人はいない。頭の悪い人がいるのではなく、やり方がまずい人がいるだけなのだという考え方です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:51:54

だらだら続けていてもしょうがない。達成までの「期限」を必ず設けた上で、思いついた事をすべてやってみる。この全力投球が、時に斬新なアイディアを生み出すと氏は述べています。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:52:37
Content from Twitter

しかし、ここでも大切なことは、実力の百倍に目標を設定することです。十倍だとやり方は変わりません。労働時間が長くなるだけです。そうではなくて、やり方を変えた上で、そのやり方が正しいかどうかを検証するために労働時間を死なない限り長くしていきましょうという考え方です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:53:29

一生懸命がんばらないと、その方法論が正しかったかどうかはわかりません。特に今まで人が経験した事のない斬新なアイディアの場合、その成否を検証するためには、とにかく人の限界以上のがんばりが必要不可欠になります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:54:27

よく会社でもそうなんですが、まだ自分の経営ができていない。だからまだやらせてくれという人がいます。しかし私はこの考え方には反対です。一ヶ月前最大限の努力ができなかった人が、これから最大限の努力ができることはまずありません。ありえません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:55:14

逆に最大限の努力が出来た人というのは、失敗を潔く認める事ができます。考えうるすべてのことをしました。でもダメでしたと言えるからです。そしてすっぱり諦めて次にコマを進め、その結果として何回かチャレンジしていれば必ず成功を掴む事ができます。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:56:09

目標を立てたら即、行動せよというのもつまりそういう事です。人間はなにかをする前に、アレがリスク、これがリスクと、あれこれ悩みます。しかしそんなもんは当たってから悩めば良いのです。リスクというぼんやりとした妖怪を恐れてはいけません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:57:03

大してお金も掛からないのであれば、あれこれ迷う前に動いた方が良い。身体を動かせば、たいていの問題は解決するからです。その上で、日々反省し(後悔はしない。過去はすべて正しかったと割り切る。)、やり方を軌道修正した上で、最も効率のいいやり方を日々編み出して行けば良いのです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:58:01

もう一つは、やる前に、あれは無理、これは無理と考えず、投下資本に対しての成果が大きいと予測されるものであれば、とにかく「これはできる」と信じてやってみることです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 18:58:51

たとえば、徳田虎雄氏は自己資金まるっきりゼロで、病院づくりをスタートさせています。銀行に借りに行きます。断られます。しかし、くじけずに体当たりしていくことで、やがて貸してくれる銀行を見つけるのです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:00:12

こういうことは仕事ではよくあることです。たとえば、小さな会社でも大企業と提携することは努力さえすれば可能です。有名人に広告に出てもらうことも可能です。銀行からお金を借り入れることは昨今では厳しくなっていますが、人からお金を集める事自体は思いがあればできます。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:01:12

大きな事を成し遂げる人と、夢を途中であきらめる人の違いは、これは無理だろうというメンタルブロックがあるかないかです。考え方の違いです。よくいわれるような長時間働いているかどうかとか、頭がいいかどうかとか、リスクを取るか取らないかの違いではありません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:02:03

長時間働いていても失敗する人はいます。頭が良くても失敗する人はいます。リスクを取っても失敗する人はいます。中には立ち直れなくなる人もいます。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:02:41

しかし、これは無理だろうというメンタルブロックがない人は、もちろん結果として長時間働くし、頭も良くなるし、リスクも取ります。その上でくじける事を知りません。ああ最大限やれることやったけどダメだったと分かれば、次の闘いに打って出る事ができます。そしていつかは勝てます。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:03:39

あと、余談ですがこういう人はなぜかブサイクであることが多いのですが、異常に女にモテます。多分異性関係を見ていても、こんな美人は口説けないよというメンタルブロックがないからだと思います。このあいだ101回目のプロポーズというドラマを見て、つくづくそう思いました。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:04:38

徳田虎雄氏というのは、気合いと根性みたいななんか日本型ヤンキー主義の権化のように捉えられる事が多い人物ですが、再三に渡ってとりあげたようにその戦略立案の腕は確かなものです。さすがお医者さんだなと感心させられることしきりです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:08:37

たとえば、「頭が悪い奴が成功する」の中にも、徹底した行動を〝徒労〟に終わらせないためにという一節があります。これはすごい大切な視点です。おそらく氏も徹底した行動が徒労に終わった事が一度や二度ではないのでしょう。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:09:41

しかし、徳田虎雄氏の凄いところはPDCAを回せるところです。中学校の時に英語が苦手だった際も、得意な人にやりかたを聞きまくり、ひたすら音読するというやり方にたどり着きます。徳之島は米軍統治下でしたから、そういう意味では恵まれていたのかもしれません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:10:53

戦術は臨機応変に変えよという一節からもそれはよくわかります。目標としての数字はあると。ただその数字を上げるためだったら、考えうることはすべてやってみようという考え方です。これがものすごく大切です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:11:42

とはいえ、途中で苦しくなったり、投げ出したくなる時があります。そういう時は、本心から守りたい人がいるかどうかが勝負を決めます。たとえば私は塾をしていた時、一緒に暮らしていた彼女がいたので、彼女との生活をちゃんと成り立たせたいということでがんばっていました。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:13:33

あのときは、自分の努力でここまで来たと思い上がっていましたが、いまにして考えると、あの時彼女との生活を守りたかったから、自分は一生懸命に頑張れた、なんのメンタルブロックもなく前に進めたのだと思います。それがなかったら、やっぱり自分のための努力なら途中で諦めていました。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:14:27

愛の対象をいきなり世界にするのは賢明ではありません。人の為にやっていると思うと、行動が報われなかった時人を恨むようになるからです。えてして理想に燃える人が信じられないような犯罪に走るのはこのあたりが原因です。そうであってはならないのです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:15:26

愛というのは決して、そういうものではなくて、自分、彼女、家族、仲間、株主、顧客、祖国、世界というふうに順番にめぐっていくものなのです。まずば自分が喰って行く、次に彼女と生活していく、次に家族に苦労をかけない、次に仲間に苦労をかけない、とこういう順番です。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:17:06

徳田虎雄氏もまたそういう思いをもっていたからこそ、途中で投げ出さなかったのでしょう。彼には七人の子供がいて、自分の実家の家族もまたとても多かった。こういうふうに背負うものがあるからこそ、人は強くなれるのです。だから私は大恋愛も結婚もなるたけ早くした方が良いと思っています。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:18:26

実際に、徳田虎雄氏の「頭の悪い奴が成功する」にも性願望を、いかに目標達成への力に転換させるかという一節があります。これは実はナポレオン・ヒルの思考は現実化するにも同じ一節があります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:19:21

色を好む人は英雄ではないし、遊び上手は仕事上手ではないけれど、その逆はまちがいなく正しい。頑張って働いていれば色に好まれるものだし、仕事が上手になれば、遊びを入れる余裕も出てくるのです。短い時間で一言で、相手を満足させることができるようになるからです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:20:24

その上で、仲間を作るという話になってきます。これはもう欠点を無視して、長所を徹底的に伸ばすしかありません。これは恋愛と一緒です。惚れると欠点だって許せるようになるでしょう。ならば、なぜ仲間の欠点を許さないのですか。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:21:22

もちろん長所の発揮を阻害するような欠点は直して行くべきでしょう。しかし、それ以外の欠点については、はっきりいって会社・組織、もっといえば世界のための目標達成にとってはどうでもいいことなのです。だから多様性を受け入れて、器の大きな人間にならなければいけません。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:22:09

あとは、自分の心をちゃんと話すこと、率先して敵陣の中に飛び込み、とにかく人がやりたくないことをやることが大切です。究極リーダーシップというのは、なにがなくても仲間がやりたくないことをやれれば、それがリーダーなのではないかという気がします。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:23:15

企業を起こすと、自分がやりたくない事を人にやられる社長があまりに多い。社長になったからえらくなったと勘違いする人があまりに多いからです。しかし、それでは人はついてきません。それでスタッフが離れた会社を私はいくつも知っています。それではダメなのです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:24:03

多くの人がやりたくないことこそ率先してやる。代表的なのは営業でしょう。仕事を取って来ることは多くの人にとって憂鬱なことだからです。だからこれはまず社長がやるべきだと私は考えています。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:24:39

その上で、相手に自分を認めさせるためには、えらぶっていたりしてはいけません。自分の価値を認めてくれない人に、人は素直についていこうとは思いません。私は昔、女の子にはやしくんって頭いいんだろうけと、ぜんぜん頭良さそうに見えないのが人徳だよねといわれたことがあります。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:25:51

それでいいんだ、と私は思います。頭の悪い奴が最後に勝つという徳田虎雄氏の主張はつまりそういうことです。ユーモアがあって親しみやすい人になれということです。
NaotoHayahsi 2013-12-08 19:26:14

能宗氏という徳洲会の幹部が、このあいだ横領で捕まりましたが、彼が徳田虎雄氏の運転手だった時に、事故を起こしたそうです。その時に言われた言葉が「能宗と死ぬところだったよ。美人とならまだしも能宗と死ぬのは勘弁だよ」という言葉だったそうです。含蓄がある言葉だと思います。