次「徳洲会はなんであんなにお金持ちなのか? 〜そしてなぜ、医師会に嫌われるのか?〜」これはバズってほしいなぁw 医療関係の話とか、受験生にもこれで興味を持っていただければ幸いw
返信 RT お気に入り NaotoHayahsi 2013-12-05 07:09:40
最近徳洲会が話題ですね。猪瀬知事に5000万円を貸したという話なんですが、そもそも徳洲会ってどうしてあんなにお金持ちなんでしょうか? どうして医師会と対立していて、どうして知事やら政治家にお金をばらまかなければならず、どうして病院経営で大成功したのでしょうか?
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:14:11
面白かったのが、NHKのクローズアップ現代。徳洲会について取り上げたら、視聴率が15%を突破したそうです。ただ私も徳洲会病院で生まれて、知り合いもわりに居るのですが、どうも深堀が足りないので、自分でまとめてみました。http://t.co/g6Q08mGvxu
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:16:57
まず、徳洲会がなぜこれほどの違法行為を繰り返していたかについて書くには、徳洲会を一代で築き上げた徳田虎雄氏の人生を追って行くのが一番分かりやすいと思ったので、そのあたりから書いて行きましょう。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:22:43
そもそも徳田虎雄氏が経営する徳洲会の徳洲というのは、氏の生まれ故郷である徳之島の別名です。徳之島というのはどういうところかというと、古くは琉球王国、その後薩摩藩、さらに日本政府、アメリカ政府に占領された経験がある、つまり長年支配されつづけた地域です。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:26:45
韓国なんかもそうなんですが、長年あっちゃこっちゃに支配させつづけた地域の人というのは、どうも血の気が荒くなる傾向にあります。こういう土地が名経営者を生み出すことはさほど珍しくありません。韓国系の名経営者が日本にも多いのはそのあたりも影響しています。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:27:38
この徳之島の住民もまた血の気が荒いことで有名で、ネット上では徳之島のガイドラインという文章さえあるほどです。あまりに面白かったので少し紹介します。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:28:19
戦闘民族「徳之島」のガイドライン
■江戸時代初期、日本最強の薩摩藩が島に侵略。奄美~沖縄の中で最後まで抵抗したのが徳之島。
■鉄砲を備えた薩摩藩に刀鍬だけで最後までゲリラ戦。双方に千人規模の犠牲者を出し、あの薩摩藩がビビる。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:29:06
■その為、徳之島人の機嫌をとる為に薩摩藩が許したのが闘牛。 支配中も度々反乱し薩摩藩の譲歩を勝ち取る。
■戦前から貧しさゆえに尼崎、神戸、大阪・東淀川区、川崎等に移住者が多い。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:29:18
■移住先のヤクザ(山口組、稲川会等)入る人間も多く「徳之島」(特に伊仙)と言ったらヒットマンの代名詞。
■山口組の有名な抗争、「山一戦争」「大阪戦争」で活躍したヒットマンの多くが徳之島人 。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:29:40
■反対に移住先の大阪府警、兵庫県警、神奈川県警にも島出身者、二世、三世が多い事で知られる。
■戦後、沖縄と共にアメリカ統治下になったが、ハンスト、組織的な抵抗で大規模な反乱を数年間起こし続ける。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:30:02
■奄美復帰運動の指導者は徳之島出身。占領から8年でアメリカがビビって奄美群島だけ日本に返還。
■戦前、戦後に沖縄に移住した徳之島(奄美大島人も含む)人は、奄美だけ日本に返還された後、沖縄で 全ての権利を奪われ差別された為(日本復帰まで続く)沖縄に対する思いは複雑。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:30:15
■沖縄ヤクザに徳之島人が多いのは↑の理由。 沖縄ヤクザの中心に徳之島人脈がおり、山口、稲川の徳之島人脈と交流がある。
■選挙のたびに島が真っ二つになり内戦を行う土地。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:30:32
■選挙のたびに鹿児島県警から機動隊が派遣、数人~二桁単位で犠牲者。
■島内の争いの時には刃物を使わないという暗黙の了解がある(島外が絡むと違う)
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:30:45
■町長選挙で寝たきり老人のベッドを先頭に機動隊突破、ちなみに寝たきり老人も殺る気マンマン
■衆院選挙(保徳戦争)で選挙管理委員会同志で殴り合い。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:30:56
■町長選挙で機動隊にハブ100匹ブチマケ機動隊突破
■参院選挙で小学生10人先頭に機動隊突破、もちろん小学生も殺る気マンマン
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:31:09
■町長自体が「俺たちは反権力で出来ている」 (ちなみに、保守系しかおらずお馴染みの左翼系組織は形だけいる)
■闘牛賭博が盛ん。鹿児島、沖縄ヤクザのシノギになっている。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:31:26
■高校の校則に「闘牛所持禁止」(賭博)とある。
■闘牛大会の時も数人~二桁単位で犠牲者がでる
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:31:49
やたら選挙絡みが多いのはお察しですが、こういう土地で生まれたのが徳田虎雄氏です。父親は豚の密売などで逮捕歴もあり、この父親が言った言葉が「たとえ法律に違反していても、徳之島・ふるさとの役に立つためなら何をしてもいい!」
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:34:38
この話は全国の徳洲会病院に置かれた「生命だけは平等だ」「明日はいい日だ」などの漫画にも堂々と書いてあります。なんていうかこの親にしてこの子ありというか、うーんなかなか強烈です。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:35:38
そんな虎雄氏ですが、父親が逮捕されているちょうどその時に、弟が突然の腹痛で白目を剥き始めます。ハブが歩いている夜道を医者を呼びに起こしにいくのですが、ああお前の父親は犯罪者のあいつかというような形であしらわれて医者に来てもらえなかったそうです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:38:07
そこで、虎雄氏は思う訳です。犯罪者だろうが、父親はふるさとのために良い事をしているはずだ。"正しい事の為には法律違反だって許される!"それに犯罪者だろうがなんだろうが、命だけは平等なはずだ。"生命だけは平等だ!"
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:39:48
つまり虎雄氏は、最初から二つの考え方を持っているわけです。一つは生命だけは平等だ! どんな人でも医療を受けられるようにすることが大切だという考え方。聖者としての虎雄氏です。もう一つは、正しいことのためなら法律違反だって許されるという虎雄氏です。これが矛盾無く同居しているわけです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:40:54
弟をなくした悔しさがあり、そこで虎雄氏は医者になることを決心します。その後、中学校は英語が苦手だったようですが、音読教育でこれを乗り切り、一番の成績で卒業し、高校ではクラスで五番目の成績。高校生の時に大阪大学で蓄膿症のオペを受け、阪大医学部進学を決意します。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:42:36
ところが、大阪の高校に編入したところ、450人中161番の成績。3年に2人しか阪大医学部に入れない学校ですから、結構絶望的です。そこで二浪。最後の一年で、全国模試で800番を付け、見事に阪大医学部に合格します。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:45:13
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その後、生命保険を担保に病院を多数建設。現在の徳洲会グループをつくるに至ったのです。しかし、この徳洲会グループ、進出先ではことごとく医師会と対立し、病院の許認可が下りない事態が続出しました。どうして医師会と対立したのか? そしてなぜ圧倒的に成功したのか。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:47:08
このあたりの話を、今日は紹介できればと考えています。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:47:26
まず、そもそも日本医師会とはどういう組織かについて軽く触れておきましょう。日本医師会というのはお医者さんがいっぱい集まっている圧力団体の一つです。医者にも二種類いて、勤務医と開業医がいるのですが、お金が有って暇なのが開業医で、お金がなくて忙しいのが勤務医と考えれば良いです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:51:46
お金が有って暇だと人間政治活動をやり出すのが、古今東西からの習わしです。そもそも、お金が有って暇だとその地位を守るためにいろいろな規制を作ったり、がんばっている人の邪魔をしたくなるものだというのは公立学校の教員が集まっている日本教職員組合を見れば一目瞭然です。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:52:44
この日本医師会ですが、徳洲会病院の進出にはどこでも大反対というのが昔はよくある話でした。この理由はそのまま徳洲会病院がなぜ病院経営に成功したのかを示している話ですので、一つ一つ順を追って紹介していきましょう。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:54:40
まず、一番大きな理由としては、それぞれの徳洲会の病院は規模が大きい総合病院であるということです。おまけにこの規模が大きい総合病院をよりによって医師会会長が開業している小さな小さな個人病院のとなりにどかんとでかい奴を生命保険でお金を借りて来てつくったりするのが徳田虎雄氏です。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:55:54
相当気が狂っているというか頭が悪いというか、さすが喧嘩でよく知られている徳之島の出身だけあって常人には理解できないことを平気でするのがこの人の特徴です。とはいえ医師会の会長の病院の近くなんて、普通の医者は気を使って大病院立てませんから、そういう場所は儲かるわけです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:57:09
徳洲会は最初からそうなのですが、とにかく病院がないところに病院をつくりまくる手法を取っていました。たとえ僻地であろうが離島であろうが、後で紹介するような工夫を使いながら、病院がなさそうなところにどんどん病院をつくる。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:58:03
そんなところに病院を作っても儲からないのでは? と思われがちですが、ところがどっこいこれが徳洲会の離島の病院はみんな黒字なのです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:58:36
どうしてかというと、人口1万人の街で1個病院があるのと、人口10万人の街で10個病院があるのでは、利用者の数は変わらないからです。あと田舎は地域の結び付きが強いですから、一つ一つ家を回って医療相談に乗ったりイベントを開くことでお客さんをどんどんどんどん集めていきました。
NaotoHayahsi 2013-12-05 07:59:56
ここで役に立つのが今や徳洲会名物ともいえる選挙活動です。普通お医者さんなり看護婦さんは病院の営業活動になんかは無頓着ですし、できればそんなことはしたくないのですが、選挙ともあればそうも言っていられません。仕方ないので選挙活動をすることになります。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:03:29
これが病院の知名度を上げる訳です。毎日病院名を選挙カーで連呼して、チラシを配りまくり、演説会をしまくり、家に上がり込むわけですから当然です。これをまた全国規模でやるわけなんですから、徳洲会の知名度が上がらない訳が有りません。実は広告費を考えれば選挙費用は割がいい投資なのです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:04:37
他にも徳洲会の商売の巧さは際立っています。たとえば、病院で悩みの種になっている人件費が徳洲会は極めて安い。どうしてか。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:05:40
まず、医師の給料だけでみると、都市部の病院と離島・僻地の病院では年収は全然違います。前者は一千万も出せば来てくれますが、後者は三千万出しても集まらない事が有る。ところが徳洲会は都会にも一杯病院を持っていますから、一千万で医者を集めて、離島僻地に飛ばすことができます。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:07:25
看護婦にかんしては、スケールメリットを活かした奨学金制度があります。これで安い値段で看護婦を縛り付けておくこともできます。あと、看護婦を養成する学校もあります。これも同じ仕組みで安い値段で看護婦をしばり付ける事が出来ます。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:08:08
ただ、もちろんそれだけではなく、徳洲会には、大きな理想があり、それを信じて仕事に邁進できるような、一種の宗教臭さがあるのも事実です。現に私も徳洲会病院を使った事、地元に居た時は何度か有りましたが、すさまじいまでの徳田虎雄個人崇拝をする病院でした。だから人件費が安い。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:09:19
それだけではありません。たとえば医療器具や薬も300あまりの施設で一括仕入れ。だからめちゃくちゃ安く仕入れられるのです。さらに本体がしっかりしているので、借り入れの金利も安く、条件も良い。これだけ条件が良いと儲からない訳はないのです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:11:10
では、なぜ政治とつながらなければならなかったのでしょう? たしかに選挙活動が徳洲会にとって、コストが極めて安い、費用対効果が良い宣伝活動であり営業活動であることはよくわかりました。しかし、それにしても5000万をぽんと貸すようなことをしたのはなぜか。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:12:33
その原因は、やはりこうした効率がいい大病院の経営に反目しつづけた日本医師会との対立、彼らの政治力の強さに負けないぐらいの政治力が必要だったことにあります。ついでにいうと、徳洲会は赤十字、民医連(共産党系の病院グループ)と並ぶグループですが、この三者の共通点は政治力です。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:14:05
政治力があれば、助成金も受けやすく、病院の許可も取りやすい。また最近の徳洲会のメインになりつつあった、高齢者向けの施設の許可も取りやすいのです。そうした背景から徳洲会は政治力を持たざるを得なかった。また特定医療法人になれば税金が安いというのも魅力で、これも許認可には政治力が必要。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:15:26
そういう意味でいうと、やはり徳洲会が政治力を持たざるを得なかったのには合理的な理由があります。地域に根付いておらず、政治力もない病院。彼らに必要だったのは戸別訪問も含めた営業活動と、政治力の強化であることは言うまでもありません。徳洲会の政治活動は合理的選択だったのです。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:17:35
とはいえやはり、違法行為はよくありません。しっかり法律を遵守した上で、より効果的に政治と関わる手だてはないものか? 徳洲会は確かに地域医療には書かせない存在ですから、どうにかこの組織が生きながらえる事ができるように、私たちも主権者として模索しなければなりません。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:20:00
しかし、そもそも論として、どうして徳洲会は比較的すんなり政治力を持つ事ができ、あるいは選挙活動によって比較的すんなり病院の経営を改善していくことができたのでしょうか。これを解く鍵は、日本の人口動態と日本人の政治参加意識にあります。
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:21:16
このグラフは、年齢階層別の投票率の推移です。見ていただくと分かるように60代の方の投票率が圧倒的に高いことが分かります。徳洲会病院の主なターゲット層もこの年代の方です。つまり、選挙活動は営業活動としても費用対効果が高いのです。 http://t.co/DHZqGJxMWq
NaotoHayahsi 2013-12-05 08:23:10
その結果として、徳洲会は強い政治力と資金力を持つことになりました。そんなふうに着眼点も素晴らしい徳田虎雄氏から学べる事はまだまだたくさんあるはずです。私たちも徳田虎雄氏に続くように、日本の医療や教育などまだまだ顧客満足度が不十分な分野で闘う必要があります。
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