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1-5-1.【地歴公民習得法】

 マインドマップは本当に役に立つのか?

▽ ドラゴン桜

 マインドマップが一躍脚光を浴びるようになったのは、ドラゴン桜の影響だと思われます。


 しかし、ドラゴン桜に書いてあることには、いくつか疑問があります。

 まず、絵や色ペンなどを用いてきれいにまとめることに意味はあるのか? ということです。

▽ 東大ノート

 これは私自身の経験に立脚した疑問です。

 優秀な東大早慶の学生と話していると、彼らがどのような参考書・どのような勉強法を用いて大学に入ったのかは、べつにこちらから聞くまでもなく話してくれます。その中で、こうしたマインドマップの話が出てきたことはまったく無かったのです。

 もっと、分かりやすい例を出しましょう。

 「東大ノート」という、東大生のノートをひたすらスキャンしては無料で公開しているサイトがあります。

 これらのノートに共通していえることは、意外なことにも書き手のいいかげんさです。これらのノートはすべて

 とりあえず、理解すればそれでよしとする。

 出来事ごとに書く

 ということを徹底しています。

 ただ、マインドマップ自体は、物事の習得にはとても効果的ですから、一つの出来事ごとに簡単にまとめてみるといいかもしれません。

 とくに、たてよこマインドマップといって、歴史の時系列ごとと、文化史・政治史などのジャンルごとにわけて書いてみることをお勧めします。

 志望する大学によっても、受験科目になにを選べばよいのかなどは違いますから、詳しくは受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)していただければ幸いです。

▽ とりあえず埋めてみる

 私がおすすめするのは、学校などでもらえたり、あるいは最近では参考書でも打ってますし、ネット上からもダウンロードできるものもありますが、そういったところから入手する穴埋めプリントによる勉強法です。

 よくありがちな勉強法としては、オレンジ色のペンでこうした穴埋めをし、シートで隠しながら記憶する方法です。

 こうしたオレンジシート暗記もわるくはありませんが、いくつか問題があります。

 まず、どこをまちがったかわからないことです。間違いをチェックするのも、ともすると面倒ですし、なおかつ漢字の間違いがチェックできません。

 さらには、センター試験などでたくさんの選択肢があるときに、オレンジシート暗記のあいまいな記憶では、ついうっかり引っ掛け問題にひっかかってしまうこともあります。どうすれば良いのでしょうか?

 私がお勧めするのは、もう一枚、空欄のあるプリントをもらうことです。

 まず、一通り穴埋めを埋め、埋め終わって、さあ理解したという段になったらもう一枚の空欄のあるプリントでテストしてみるのです。

 そして、まちがったところだけを抽出して、同じ要領でテストを繰り返す。そのためには、やはりネット上からプリントをダウンロードするのが良いでしょう。いくつか良いサイトを後述しておきます。

 名門都立高の先生が無料公開する世界史プリント

http://www.geocities.jp/sekaishi_suzuki/


 東大ノート

http://www.todainote.jp/